本の並び順にイタズラ?→頭文字を読むと... 古本屋で起きた「横読み」サプライズに感動広がる
2020年6月3日(水)13時8分 Jタウンネット
「こんないたずらをしたのは誰ですか?
勝手に商品のちくま文庫の並びを変えられたら、まつげが全然乾かないじゃないですか!」
大阪市の古本屋・一色文庫が投稿した、こんなツイートが注目を集めている。どうやら商品である本の並びが変わっていたようなのだが、イタズラにしては地味である。それに「まつげが全然乾かない」とはどういうことか。
並び替えられた後の本がこちらだ。

なぜイタズラの犯人は本の順番を変えたのか...。その理由は、背表紙の一番上にある文字に隠されている。
「おたンしようひオみテとう」
...なんということだろう。
背表紙には、本を整理しやすくするため、著者名の頭文字などが記されている。それを左からつなげて読むと、「おたンしようひオみテとう→お誕生日おめでとう」というバースデーメッセージになるのだ。
投稿者のまつげが乾かないのも、きっと感動の涙で濡れているせいだろう。
「誰がやったのかわからない」
一色文庫のツイッターでは、この様子を2020年6月2日に紹介。そこには冒頭の言葉に続けて、
「どこのどなたか存じませんが、生涯忘れられない誕生日になりました。本当にありがとうございました」
と感謝の気持ちが綴られている。
こんないたずらをしたのは誰ですか?
— 一色文庫 古本屋 (@hitujimimizuku) June 2, 2020
勝手に商品のちくま文庫の並びを変えられたら、まつげが全然乾かないじゃないですか!どこのどなたか存じませんが、生涯忘れられない誕生日になりました。本当にありがとうございました。
Jタウンネットは3日、店に電話をかけてみた。
店主によれば、一色文庫は一人で経営。ツイッターの投稿は店主によるもので、誕生日を迎えたのも店主だった。
一色文庫の投稿をさかのぼると、誕生日が6月2日であることは事前に投稿で知らされていた。それを見た誰かが店を訪れ、ささやかなメッセージを送ったのだろうか...。「め」が見つからなかったのか、「み」で代用したところも踏まえて、茶目っ気を感じさせるサプライズだ。
投稿によれば、この12冊だけ普段と違う場所に置いてあったとのこと。店主に詳細を聞いてみたが、「誰がやったのかわからない」とだけ話していた。
この投稿に対し、他のユーザーからは、
「ちょっとなまってるのが良い!」
「縦読みならぬ横読みとは!」
「めっちゃステキですね!!なんか、元に戻したくなくなりそう笑」
といったコメントや、祝福のメッセージが寄せられている。