夏の感染症に注意、東京都「手足口病」警報レベル超え
2017年7月14日(金)14時55分 リセマム
手足口病の平成29年第27週(7月3日〜9日)における定点あたり患者報告数は、都全体で4.18人。都の警報基準では、警報レベルにある保健所の管内人口の合計が、東京都全体の人口の30%を超えた場合と定められている。第27週の患者報告数をみると、31保健所中12保健所で警報レベルを超え、警報発令となった。
警報レベルにある保健所は、中央区、みなと、文京、台東、墨田区、品川区、目黒区、北区、荒川区、練馬区、足立、葛飾区。もっとも多い荒川区は、前週の2.00人から9.50人へと大きく増加している。なお、第27週では5.0人未満だが、第26週時点で警報開始基準を上回っていたため、警報終息基準(2.0人/週)を下回るまで警報継続となるエリアもある。
また、ヘルバンギーナは1.20人(警報開始基準値は6.0人)、咽頭結膜熱(プール熱)は0.98人(警報開始基準値は3.0人)。いずれもウイルスによる感染症で、特異的な治療法やワクチンはなく、感染症予防としては、こまめな手洗いや咳エチケットを心がけることが大切だという。