なんとも強そうなネーミング「男命いか」って知ってる?

2018年7月19日(木)11時0分 Jタウンネット

「男命(みこと)いか」——なんとも神々しく強そうな名前だが、このイカをご存じだろうか。正式名称は「須佐 男命いか」といい、山口県萩市の須佐地域で獲れるブランドイカだ。


その美しさとおいしさに、初めて食べる人の多くは思わず声をあげてしまうという。どんなイカなのか、Jタウンネット編集部は、地元漁協に問い合わせてみた。


名乗れるのは活イカのみ


取材に応じてくれたのは、山口県漁業協同組合・須佐支店の田村さん。田村さんによると、2006年に地元で獲れるケンサキイカを「須佐 男命いか」として名付け、ブランド化した。地名の由来ともされる「須佐之男命(すさのおのみこと)」の伝説にちなんでいるそうだ。


「地元では食べられるお店が何軒もありますし、中国・四国地方を中心にだいぶ知られるようになってはきました。『須佐 男命いか』として名乗れるのは活イカのみなので、遠方の方はなかなか出会う機会がないかもしれませんね」

漁は一本釣り。ケンサキイカは、いくつかあるイカの中でも生かしておくのが難しく、活イカとして食べられるのは3〜4日くらいだとか。関東方面への出荷もゼロではないが、デリケートなイカだけに、おいしく食べられるのは地元中心となっている。


「男命いかは、肉厚で身が軟らかく、甘みがあるのが特長です。一番のおすすめは、お刺身。また、生きたまましょう油や酒、みりんなどに漬ける『活・沖漬』は中まで味がしみていて、ぜひ食べていただきたい一品です」

「ワンピース」の歌手も応援


なんと、「男命いか」にはテーマソングもあった。須佐出身のアニソン歌手で、アニメ「ワンピース」の主題歌「ウィーアー!」を歌っている、きただにひろしさんが作詞と作曲を手がけている。アツい情熱を感じるサウンドが印象的なテーマソングは、漁協のホームページで聞くことができる。


この男命いかを堪能できるイベント「須佐男命いか祭り」が、2018年7月27日9時30分から、須佐漁港(須佐4740-10)で行われる予定だ。


活いか販売や、するめ干し体験のほか、水そうの中で泳ぎの速さを競う男命いかレースも行われる。レースで見事1位をあてると、男命いかを一杯もらえるそうだ。


ケンサキイカの旬は、10月いっぱいくらいまで。力強いネーミングかつ、おいしい「男命いか」を食べて、酷暑を乗り切りたい。

Jタウンネット

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