これは従わざるを得ない... 沖縄県立博物館の「ソーシャルディスタンス猫」が天才的発想だった

2020年7月30日(木)11時0分 Jタウンネット


「OkiMu」(おきみゅー)の愛称で知られる沖縄県立博物館・美術館(那覇市)が、館内で実施しているソーシャルディスタンス保持の取り組みが、ツイッターで話題となっている。

椅子の上に置かれているのは、丸くなって寝ている猫。いわゆる「ニャンモナイト」、まるでアンモナイトのような寝姿の猫の写真である。もちろん実物の猫ではなく、印刷物が椅子の上に置かれているのだ。

つまり「ソーシャルデイスタンス猫」というわけである。

来館者はにっこりして、猫の両側に座る。まさか、猫を踏んづけて座るようなマネはできないだろう。思わずほっこりする光景で、新型コロナウイルス感染対策にもなる、と好評だという。

Jタウンネット編集部は、2020年7月28日、「OkiMu」の企画班学芸業務担当者に取材した。

「かなり実験的な試みだった」

担当者によると、「ソーシャルディスタンス猫」が置かれるようになったのは、5月21日からだという。

「ソーシャルディスタンスを守っていただくのに、あまり押しつけがましいのはどうか?と思いまして、文字を使わず、写真だけでお伝えすることはできないと考えたのが、この『ニャンモナイト』の写真でした。かなり実験的な試みだったのですが......」

担当者は数か月前を思い出しながら、語った。

博物館のオフィスにあったレーザープリンターで、A3の用紙に出力したという。掲示した場所は、展示室以外の共用スペースに設置されている椅子の上だ。約40か所から50か所に掲示した。

「来館者からはかわいいという声をいただき、ホッとしました」

担当者の実験的な試みは、来館者からもすぐに受け入れられ、一応成功したようだ。

「そろそろ新企画を、という声も挙がっておりまして、新たな『ニャンモナイト』の構図を探そうか、それともまったく別のアイデアを募集してみようか、など考えているところです」

沖縄県立博物館・美術館では、新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、7月28日から「情報センター」や「ふれあい体験室」を休室し、一部イベントも中止される。また来館者には、マスク着用、こまめな手洗い・手指消毒、展示室内ではソーシャルディスタンスを守った見学を呼びかけている。


Jタウンネット

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