長崎県の離島に「宅急便」の記念碑がある理由 感謝のあまり「お賽銭」を置く人も...

2023年8月5日(土)17時0分 Jタウンネット

誰が、何のためにこんなものを作ったのか。首をかしげざるをえない「石碑」が長崎県内に存在する。

「宅急便」、「平成二年吉日開店」とだけ刻まれた石碑である。

こちらの写真は、ツイッター(X)ユーザーのはらしとと(@jonchama)さんが2023年7月15日、「他に類を見ない記念碑」という呟きと共に投稿したもの。

一体、何を記念しているのか。いや、「宅急便」と「開店」ではあるのだろうが、こんな大きな石碑を立てるほどの何かが、この場所であったのか......?

Jタウンネット記者が「宅急便」を行うヤマト運輸に問い合わせたところ、25日、コーポレートコミュニケーション部の担当者が取材に応じた。

石碑があるのは長崎県五島列島の小値賀(おぢか)島にある「神田軽運送」の敷地。ヤマト運輸が宅急便の宅配業務を委託している業者で、1990年10月に開店した時、同社の創業者が石碑を建てたという。

「宅急便の宣伝と弊社への感謝の意であると、地域の方から伺っています」(ヤマト運輸担当者)

その昔、小値賀島の島民が荷物を発送するときは、船着き場(汽船港)まで自分で運ぶ必要があった。それが宅急便により、集荷や取扱店への持ち込みで発送が可能に。荷物の取り扱いが飛躍的に楽になったのだという。

宅急便が島民の暮らしを便利にしてくれた——感謝の気持ちから石碑にお賽銭を置く人までいたそうだ。

小値賀島にとって、大きな石碑を作るに値する出来事だったのだろう。記者も、当たり前のように感じていた宅急便がどれほどありがたいものなのか、改めて思い出した。

Jタウンネット

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