大人のイメージ…中高生の9割以上「疲れている」
2019年8月7日(水)15時45分 リセマム
「中高生が思い描く将来についての意識調査」は2019年6月25日〜7月2日、全国の中学生・高校生を対象にインターネットリサーチで実施。1,000人(中学生200人、高校生800人)の有効サンプルの集計結果を公開した。調査は、2017年に続き2回目。
大人に対する対照的な2つのイメージを提示し、どちらに近いかを聞いた質問では、中学生は「楽そう」14.5%に対し「大変そう」85.5%、「元気」8.0%に対し「疲れている」92.0%だった。「楽しくなさそう」57.5%は「楽しそう」42.5%、「尊敬できない」53.0%は「尊敬できる」47.0%をそれぞれ上回った。
この傾向は高校生も同じで、「楽そう」10.8%に対し「大変そう」89.3%、「元気」6.4%に対し「疲れている」93.6%、「楽しくなさそう」68.5%に対し「楽しそう」31.5%、「尊敬できない」53.6%に対し「尊敬できる」46.4%。ネガティブなイメージが、中学生よりもさらに高い結果となった。ただ、中高生とも「楽しそう」「明るい」「尊敬できる」という回答は、2017年調査時よりも上昇傾向にあった。
中高生が思い描く「カッコいい大人」のイメージは、中高生とも「好きなことに打ち込んでいる」がもっとも多く、「マナーがしっかりしている」「面白い・ユーモアがある」と続いた。
10年後の自分の将来については、中学生が「明るい」57.0%、「不安」43.0%と明るい見通しが多数派だったが、高校生では「明るい」45.1%、「不安」54.9%と不安を抱く生徒が多数派となった。
将来の夢では、中高生とも「好きなことを仕事にする」が最多。男女別では、男子中学生は「お金持ちになる」がもっとも多かったが、女子中学生、男女高校生はいずれも「好きなことを仕事にする」が支持を集めた。
将来なりたい職業は、男子中学生が1位「YouTuberなどの動画投稿者」30.0%、2位「プロeスポーツプレイヤー」23.0%、3位「ゲームクリエイター」19.0%。女子中学生は1位「歌手・俳優・声優などの芸能人」18.0%、2位「絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)」16.0%、3位「医師」14.0%。
男子高校生は1位「ITエンジニア・プログラマー」20.8%、2位「社長などの会社経営者・起業家」16.8%、3位「YouTuberなどの動画投稿者」12.8%。女子高校生は1位「公務員」15.0%、2位「看護師」11.0%、3位「歌手・俳優・声優などの芸能人」8.8%という結果になった。