パリッコのおつまみ革命 第54回 【野菜マシマシオムペヤング】乾燥野菜とオムレツで、ペヤングを究極の酒のつまみ仕様にチューニング!

2024年8月28日(水)11時0分 マイナビニュース

ものすごく便利なので常備している我が家の定番食品に、パック入り「乾燥野菜」があります。
カップラーメンの具などでおなじみ、お湯を注ぐとふくらむフリーズドライ野菜の、単品のパックですね。写真は「ちょい足し野菜プラス」という商品ですが、同様のものが各社からいろいろと発売されており、スーパーなどに行くと見つかると思います。
僕の場合、ふだんの料理に使うってよりは、インスタント食品にちょい足しすることが多いです。カップ麺やインスタントラーメン、カップのスープ類などにこいつを適量プラスするだけで、手軽に“野菜マシマシ”にできて、食べごたえが何倍にもアップするんですよね。
また、一度乾燥させてあるからか、野菜自体にすごく甘みがあって、ちゃんと美味しい。僕はもはや、生の野菜とは別ジャンルのものとして、この乾燥野菜をリスペクトしています。
そしてこいつを加えるのに、個人的に特におすすめなのが「カップ焼きそば」。今回は、カップ焼きそばの定番「ペヤング」を野菜マシマシにし、さらにオムレツをのせて、おつまみ力を究極まで高めていこうと思います。
では作っていきましょう。といっても作りかたはご想像のとおり。まずはいつもどおりにペヤングを開封してかやくを加えます。
そこに、好きなだけ乾燥野菜を加えてやりましょう。ただしこの乾燥野菜、お湯を注ぐと想像以上に増え、やりすぎると味のバランスが崩れかねません。無難なのは、この70g入りのパックでいうと、1/4〜1/3くらいかな。けれども今日はやりすぎてしまいたい気分なので、半分いっちゃいましょう!
あとはお湯を注ぎ、通常どおりにペヤングを作るだけです。
あ、ここでひとつだけ注意点。湯切りをした麺には、ソースとスパイスだけを混ぜ、「ふりかけ」の小袋は開けないでおいてください。なぜなら、最後の仕上げにふりかけたいから。
はい、これでいったん、野菜マシマシペヤングが完成しましたね。この時点ですでに百点満点の料理なので、がまんできない方はこのままがっついてもらってもけっこう。ただ、もっとよくばりたいという方は、続けてオムレツを作っていきましょう。
焼けたらペヤングにのせましょう。通常、こういうレシピ記事であれば、一応はお皿に盛っったりして、見栄えを気にするべきなのでしょう。が、今回はあえて、ペヤング容器のままいっちゃいましょうか。そんなジャンク感も楽しみたい一品なので。
それでは缶チューハイをおともに、屋台メシ気分でいただきま〜す!
うんうん。たっぷりとプラスした野菜のざっくざくな食感が心地よく、ペヤングは安定の味わい。そしてそれを包み込む優しい玉子と、マヨ&ソースのブースト! 1+1+1が、5や10ではきかないくらいの化学反応が起こっていますよこれは。食事でありながら、酒のつまみとしても優秀すぎる。
○【材料】
・ペヤング(またはお好きなカップ焼きそば):1個
・乾燥野菜:好きなだけ
・玉子:2個
・お好みソース / マヨネーズ:お好みで
※すべての分量は目安です。お好みで調整してください。
○【作りかた】
1.ペヤングに乾燥野菜を好きなだけ加えて作る。その際、付属のふりかけはとっておく。
2.玉子2個をよく溶いてオムレツを作り、ペヤングにのせる。
3.お好みでソース&マヨネーズをかけ、仕上げにふりかけをふる。
ちなみに今回の、ペヤングをオムそばにするアイデアのインスパイア元は、東京の江古田にある名酒場「ホワイトはうす」のメニュー「ペヤングオムそば」から。値段もボリューム信じられない大名店で、僕も大好きなお店なのですが、実は先日、店長さんが理不尽な事件に巻き込まれてしまい、存続が危ぶまれています。継続営業支援に関するクラウドファウンディングが今月中まで行われていますので、ご興味のある方はぜひごらんください。
焼鳥ホワイトはうすの継続営業支援のお願い(https://camp-fire.jp/projects/772558/view)
パリッコ ぱりっこ 1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメイカー、他。酒好きが高じ、2000年代後半より酒と酒場に関する記事の執筆を始める。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。 この著者の記事一覧はこちら

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