山梨から「高速バス」に乗って、ブドウがやってきた! 県産「ゴルビー」が新宿に登場

2018年8月30日(木)20時0分 Jタウンネット


2018年8月29日、JA全農やまなしと富士急行は共同で、高速バスのトランクスペースを活用した、貨客混載の「産地直送あいのり便」を初めて実施した。


高速バスで運ばれた農産物は、新宿タカシマヤで開催される「富士急行タイアップ 産地直送バスあいのりマルシェ fromやまなし」(31日まで)で即売されると聞いて、Jタウンネット編集部は30日午後、早速行ってみた。


ゴルビーは「昨日も一番先に売り切れました」


新宿タカシマヤ 2階JR口特設会場で、「産地直送バスあいのりマルシェ」は開催されていた。小さなスペースだが、前面にシャインマスカット、種無し巨峰、ピオーネ、ゴルビーなどといった大粒のブドウが並べられている。「朝どれ」「希少品」といった貼り紙が目立っている。さすが山梨県である。


何がおススメですか? と聞いてみると、「ゴルビーはいかがですか」という返事が返ってきた。「甘みも酸味も、巨峰とピオーネのちょうど中間ぐらいで、人気がありますね。都内ではあまり見かけない珍しさもあって、昨日も一番先に売り切れました」。なるほど、説得力がある。産地直送のパワーだ。


ゴルビーは「レッドクイーン」と「伊豆錦」を交配させ、山梨県で生まれた品種。大粒で甘く美味しいブドウで、希少性も高いことから、進物などにも喜ばれるという。名前の由来は、旧ソ連(現ロシア)のミハイル・ゴルバチョフ書記長の愛称から、というのもおもしろい。


クイーンニーナ、サニードルチェといった、あまり聞いたことがない品種も並べられていた。希少品を試験的に販売できるのも、「産地直送あいのり便」の特色のようだ。


野菜は、ズッキーニ、トマト、バジル、パクチー、オクラ、インゲン、ゴーヤなどが販売されていた。


これら朝採れの農産物は、JA全農やまなしに集められ、甲府市内の富士急のバスターミナルから新宿行き高速バスのトランクスペースに積み込まれた。東京・新宿のバスターミナル「バスタ新宿」に到着し、乗客を降ろした後、近くの富士急行東京本社のバス駐車場で荷降ろしされ、新宿タカシマヤ 2階の会場で即売されたという。


貨客混載の「産地直送あいのり便」は、高速バスの空きスペースを使用することで、従来の物流では県外へ出荷できていなかった「希少農産物」や「伝統野菜」、「朝どれ野菜」などが、生産地から都市にダイレクトに運ぶことができる。


「JA全農やまなし」という生産者と「富士急行」という輸送会社、そして「新宿タカシマヤ」という大手小売り業者がコラボした、新しい試み。今後の発展が注目される。

Jタウンネット

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