児童虐待の検挙人員・被害児童数が過去最多…警察庁
2019年8月30日(金)12時15分 リセマム
2018年中の刑法犯少年の検挙人員は2万3,489人。2004年以降15年連続で減少しており、2009年の3分の1以下にまで減少している。触法少年(刑法)は6,969人で、9年連続で減少。2011年まで増加傾向にあった特別法犯少年は、2018年中は4,354人と7年続けて減少している。また、触法少年(特別法)も633人と6年連続の減少となった。
特別法犯少年のうち、覚せい剤取締法で検挙されたのは2017年より5人多い96人。大麻取締法で検挙されたのは429人で、2017年より132人多く5年連続で増加している。
校内暴力事件は668件で、検挙・補導されたのは724人。事件数、検挙・補導人員、被害者数は2014年以降5年続けて減少している。教師に対する校内暴力事件は260件。このうち、小学生34件、中学生217件、高校生9件と、中学生が突出して多い。
児童虐待事件の検挙件数は2017年より242件多い1,380件で、検挙人員1,419人、被害児童は2017年より226人多い1,394人だった。児童虐待事件における2018年中の検挙件数、検挙人員、被害児童数は、いずれも過去最多。罪種別では、傷害がもっとも多い。被害児童を年齢別にみると、1歳未満、11歳〜17歳の構成比が高かった。
児童虐待による死亡事件は35件で、被害児童は36人にのぼる。被害児童の年齢は「1歳未満」15人がもっとも多く、「1歳」5人、「2歳」4人、「3歳」2人、「4歳」2人などが続いた。死亡事件のうち身体的虐待が31件、怠慢または拒否が4件。過去10年間の構成比をみると、身体的虐待の検挙件数、検挙人員、被害児童数が総数の7割以上を占めている。
「平成30年(2018年)中における少年の補導および保護の概況」の詳細は、警察庁のWebサイトに公開されている。