港区、全区立中で海外修学旅行…24年度はシンガポールへ

2023年9月4日(月)10時45分 リセマム

都内初、全区立中学校で海外修学旅行を実施

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港区は2023年9月1日、全区立中学校の修学旅行を海外で実施すると発表した。全区立中学校一律で海外修学旅行を行うのは都内でも初の試み。2024年度(令和6年度)の行先はシンガポール。国際人育成に向けた取組みの集大成として、区立中学校の魅力向上にもつなげたいねらい。

 港区では2007年度より、夏休み期間中に希望する区立小中学校の児童・生徒各40名(計80名)を対象に、オーストラリアでのホームステイや現地校への体験入学を通じて海外文化などを学ぶ「港区小中学生海外派遣」を実施。区立小学校では、1年生から「国際科」の授業を週2時間、区立中学校では「英語科国際」の授業を週1時間実施し、子供たちの英語でのコミュニケーション能力育成に力を入れてきた。

 今回、こうした取組みにより培ってきた英語コミュニケーション能力を発揮する集大成の場として、区立中学校3年生の全生徒を対象に、海外での修学旅行の実施を決定。全区立中学校で海外修学旅行を実施するのは、都内でも初の取組みとなる。事業費は約5億1,272万円。生徒の自己負担額は例年の修学旅行と同額程度に収め、それを超える額については区が負担するという。

 実施初年度となる2024年度の行先はシンガポール。6月〜9月ごろに、区立中学校3年生の全生徒(特別支援学級を含む)約760名を対象に、3泊5日の日程で実施される。シンガポールは、公用語の1つが英語で、日本との時差も小さい。航空機での移動時間が比較的少ないことや、日系企業が多く、治安が安定し、事故発生時の緊急対応の体制も整備されている点などから、安心して英語を活用した体験ができる場所として選ばれた。

 港区では、海外修学旅行の機会を通して、海外の人と現地で対話する経験を味わい、言語の重要性に対して認識を深め、異文化を直接体験して国際理解を深めてもらうことで真の国際人を育成したいねらい。国際理解教育の一層の充実と取組みを強化することで、区立中学校のさらなる魅力向上も図る。

リセマム

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