全裸は”思想の自由”の行使!? スペインの裁判所に全裸で出廷!

2022年10月4日(火)17時0分 tocana


 露出行為でしょっぴかれた男が裁判に全裸で現れ、即座につまみ出されるという珍事が発生した。スペインメディア「The Olive Press」が伝えている。


 舞台はスペイン東部・バレンシア。29歳のアレハンドロ・コロマール(Alejandro Colomar)は、市内を全裸で徘徊したとして罰金刑を課されるも、これに不服を唱え控訴。そうして迎えた最高裁での公判の日。法廷に向かう彼は、一枚も服を着ていなかった。


 すぐさま警察官が駆けつけ、「服を着ろ。罰金を増やされたいのか!」と怒鳴りつける。裁判所から追い返された後、報道陣に囲まれた彼はこう語った。


「私は幼い頃からヌーディストビーチに出入りしており、裸に抵抗を抱いたことは一度もない。ある日、全裸になっても罪に問われないことを知った。だから、始めた」


 彼の弁護士いわく「全裸は”思想の自由”を行使しているに過ぎない」とのこと。さらに、露出行為が30年以上にわたって“脱法状態”であることを指摘。「規制を怠った自治体にも責任があるのだから、罰金は違法である」と主張している。


 スペインにはヌーディストビーチが約450カ所あると言われており、バレンシアでは重要な観光資源にもなっている。このことから、露出行為が法的にグレーな位置付けであることは否定できない。


 調べてみたところ、スペインで犯罪とみなされるのは「未成年の前で」「意図的に」露出した場合に限るという。また、公共の場での露出行為が無罪になったケースも存在する。


 SNS上には、彼の行動について「筋が通っている」「清々しい」「ブレないの好き」といった好意的な意見が寄せられており、裁判の行方に注目が集まっている。


 自分を貫いた意志の強い男と受け取るか、ただの変態露出狂として片付けるか……、“常識”について人に問いかける事件だ。


 ちなみに、彼が露出行為で裁かれるのは今回が初めてではない。以前は警察署に全裸で突入したこともあるという。


参考:「The Olive Press」、ほか

tocana

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