スニーカー界の“履ける伝説”!ナイキ スポーツウェアの名作キックス5選

2023年10月6日(金)12時0分 JBpress

今や運動靴という枠組みを飛び越え、1つのカルチャーとしても世界中で愛されているスニーカー。その魅力である軽快な履き心地と個性豊かなデザインは、一流の革靴を日々の相棒とする読者諸氏をも魅了してやまない。ここでは“本物”を知る大人の男が選ぶべきスニーカーを提案する。

写真=青木和也 スタイリング=泉敦夫 文=TOMMY 編集=名知正登

 以前にも触れたが、この数年間で際限なく膨らみ続けていたスニーカーバブルが今、急速に萎み始めているのは疑いようのない事実。その結果、ブームの中心にあったハイプなモデルの人気は沈静化。一方、コラボレーションや限定といった扇情的なワードに頼ることなく、揺るぎなき実力を備えたタイムレスなインラインモデルの需要が高まっている。今回のテーマであるナイキ スポーツウェアもまた然り。

 1964年にアメリカ・オレゴン州で創業以来、ただの運動靴に過ぎなかったスニーカーを1つのカルチャーにまで高めた功績がいかに偉大かは誰もが知るところ。今年公開の映画『AIR/エア』でも文字通り“飛躍的”なストーリーを垣間見ることができる。そんな栄光の証左となっているのが、数多の名作群が収められたアーカイブの存在である。

 今回はその中から、ソールに圧縮した空気を注入するという画期的クッショニングテクノロジー“エア”を搭載したモデルを中心に、スニーカー史をにぎわせてきた名作を厳選。勝利の女神“ニケ”に愛された“履ける伝説”たちの真価を、ぜひ自身の足で体感していただきたい。

1. Nike Sportswear「NIKE AIR FORCE 1 '07 LX」


上質をカタチに。揺るぎなきキング・オブ・バッシュ

 スポーツの発展とともに進化してきたナイキのプロダクト。その起点にあるのが陸上競技だとすれば、今へと続く繁栄の始点となったのはバスケットボールであり、1982年に“エア”テクノロジーを搭載したバッシュの第1号として登場した「ナイキ エア フォース 1」こそが、その始祖にあたる。

 オリジンは足首を守るアンクルストラップが目を引くハイカットだったが、ここで紹介するのは汎用性に優れたローカットタイプ。41年間の歴史の中でありとあらゆるカラーやアレンジを受け止め、多様なデザインが生み出してきた同モデルらしく、細やかなシボが表情豊かなタンブルレザーと上質なキャンバス素材のコンビネーション、そしてシックな色味が大人の足元によく馴染む。

2. Nike Sportswear「AIR MAX 97」


洗練されたフォルムで魅せる’97年型「エア マックス」

 1987年に、ミッドソールに搭載されたエアを視覚化させるという革新的アイデアを実現させた「エア マックス」シリーズ。1995年にリリースされて社会現象にまでなった「エア マックス 95」を筆頭に、ナイキの金看板としての存在感を際立たせている。

 この「エア マックス 97」では、池に落ちる水のしずくをイメージした波紋模様のアッパーと新幹線からインスパイアされた流線シルエット、そして爪先部分を除いたミッドソール全体に搭載されたビジブルエアが特徴的。メッシュ&合成素材で構築したアッパーは、オリジンの特徴を引き継ぎながらも快適性と耐久性を強化。当時話題となったサイバーなシルバーカラーから一転、スポーティーな印象を与える配色も目を引く。

3. Nike Sportswear「DUNK LOW RETRO」


近年のブームを牽引したノンエアバッシュの代表格

 エア非搭載モデルでありながら、同社のバッシュ部門の中でも随一の人気を誇るのが「ダンク」だ。1985年にリリースされた第一世代ではNCAA(全米大学体育協会)に所属する強豪チームのイメージカラーを落とし込んだ7色を展開。 当時はバッシュ=白が常識だったため、賛否入り混じりつつも話題に。

 そして近年、コラボレーションのベースモデルとして人気を集め、多種多様なアレンジや新色でファッションの表舞台に。本モデルでもレザーとスウェード素材を組み合わせることで黒一色でも質感に変化を加え、ミッドソールの白とアッパーの対比を強調。さらにスウッシュにエアブラシを噴射して着色したような陰影をつけることで、立体感と奥行きのある表情を演出している。

4. Nike Sportswear「AIR KUKINI」


テクニカル&ドレッシーなシューレースレスの隠れ名作

 ここで趣向を変えてややマニアックな一足を。オリジナルの発売は1999年。脱ぎ履きの多いトライアスロン用に開発されたのが「エア クキニ」である。伸縮性に富んだスリップオン構造のアッパーに、蜘蛛の巣から着想を得た艶やかなTPU製スパイダーウェブを張り巡らせることで、デザインアクセントと全体のフィット向上を兼ねる。

 今回紹介するのは、’00年代にモードとスポーツの融合を実現させ、人々に衝撃を与えたジュンヤワタナベ コム・デ・ギャルソンとの名作コラボを彷彿させるトリプルブラック仕様。トゥとヒール、そしてシュータンの補強パーツを高級感漂うシボレザーへとリファイン。テクニカルな意匠にドレッシーな色気を加え、新たな可能性を指し示した。

5. Nike Sportswear「AIR TRAINER 1 RMX」


’90年代を想起させるクロトレモデルにユニークな新作が!

 あらゆるスポーツのトレーニングに対応することを目的として‘90年代に隆盛を極めたジャンル、クロストレーニング。その専用スニーカーとして、天才デザイナーのティンカー・ハットフィールドにより考案されたのが「エア トレーナー 1」。

 足首まで包み込むミッドカット、安定感をもたらす甲部分のフロントストラップといった、機能性に裏打ちされた独自のデザインラインを継承。さらに青空に浮く白雲のごとく爽やかなホワイトレザーと、レトロな色合いのスウェードを組み合わせたアッパーを中心に、風合い抜群のココナッツミルクカラーを添えて経年変化を表現。ここに左右・上下でスプリットされた新旧ロゴを配置し、ナイキの過去と現在に敬意を表す一足が完成した。

商品の問い合わせ先:ナイキ カスタマーサービス TEL:0120-6453-77

筆者:TOMMY

JBpress

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