疑惑の宝庫「エリア51」4つの秘密! お蔵入りしたNASAの衛星写真、研究者のマインドコントロール…

2023年10月17日(火)7時0分 tocana

 墜落したUFOの残骸とエイリアンの遺体が保管されているという噂をはじめとする“疑惑の宝庫”である「エリア51」に“真実”はあるのか。噂と事実を判別するためにも、この件に関して現状で何が言えるのか整理してみる必要がある——。


マリリン・モンローはエリア51の秘密を知っていた?

 米ネバダ州の砂漠地帯にある米空軍施設、いわゆる「エリア51」について数々の噂と疑惑が長らく囁かれているだけに、一度整理してみる必要があるのだろう。超常現象研究家のニック・レッドファーン氏が「Mysterious Universe」に寄稿した記事で、エリア51に関する事実のいくつかをポイントを絞って解説している。


 36歳で不慮の死を遂げた大女優、マリリン・モンロー(1926-1962)は、一説ではエリア51関連を含むUFOにまつわる情報を知り過ぎたために謀殺されたのではないかという“陰謀論”が根強く囁かれている。


 この“陰謀論”の根拠はどこにあるのか。それは単純にティモシー・クーパー氏という人物に集約されるという。


 1990年代にクーパー氏のもとに「引退した元CIA諜報工作員」という匿名の人物から大量の機密文書が送られてきたといわれている。その機密文書は「ロズウェル事件」をはじめとするUFO関連の文書が多く、その中にマリリン・モンローに言及しているものがあったというのだ。具体的にはCIAがモンローの電話を盗聴していたことが示された機密文書があったという。


 その文書は当時モンローの死についての謎を追っていたジャーナリストのミロ・スぺリグリオ氏に提供されたことでマスコミにも紹介されて話題になった。


 確かにこの機密文書は存在しているのだが、実は本物であるのかどうかはわかっていないようだ。政府のディスインフォメーションの可能性もあれば、クーパー氏が巧妙に作成したものである可能性も否定できない。つまり“モンロー謀殺説”はおおむねこの“機密文書”が本物であるかどうかにかかっているのである。


NASAのスカイラブが撮影したエリア51の写真が隠蔽された

 1973年から1979年まで運用されたNASAの宇宙ステーション「スカイラブ(Skylab)」が、エリア51を撮影したことが問題になっていたという。


 1974年4月19日、当時のCIA長官ウィリアム・コルビーは匿名の人物から、スカイラブが上空からエリア51を撮影したことは問題であり、二度と撮影しないようにという指示を伝えられたという。そしてこの時に撮影されたエリア51の衛星画像は機密扱いとなり今に至るまで公開されていないということだ。


 ジャーナリストのドウェイン・A・デイ氏は2006年に「言い換えれば、CIAは地球上でグルーム・レイク(エリア51)ほどセンシティブな場所はないと考えている」と言及している。


 さらにデイ氏は彼らの行動について「なぜスカイラブの宇宙飛行士たちが命令に従わずに写真を撮ったのかは不明であり、写真に何が写っていたのかも不明である」と述べている。


 政府機関同士のことであるにもかかわらず、エリア51についてCIAがきわめてセンシティブであったことがよくわかるエピソードである。


エリア51は強制的に立入禁止になった?

 UFO研究家のティモシー・グッド氏は1991年の著書『Alien Liaison: The Ultimate Secret』で次のように書いている。


「1984年の初め、アメリカ空軍はエリア51への立ち入りをさらに制限するために、グルーム・レンジとして知られる8万9000エーカーの公有地を不法に接収した。立ち入りを制限する決定は地元局との協議の後になされた。」


 1984年8月にこの問題を取り上げるためのアメリカ下院で公聴会が開催され、なぜエリア51を立入禁止にしなければならないのか問われたのだが、空軍側はそれについて最後まで黙秘を貫いたということだ。


ボブ・ラザー氏はマインドコントロールされた?

 かつてエリア51の「S-4」に研究者として勤務していたと主張するボブ・ラザー氏はエリア51についての数々の暴露を行っているが、同氏にインタビューしたUFO研究家のティモシー・グッド氏は、基地で働く人々が暴露しないようにするために、薬物や催眠術の使用を含むさまざまな策が講じられていることを指摘している。


 また同じくラザー氏にインタビューを行った著名なUFO学者であるジャック・ヴァレ博士は、ラザー氏の体験は洗脳技術と人心操作技術によって植え込まれたものである可能性を指摘している。その技術には麻薬と催眠術も用いられているということだ。そして実際に勤務期間中のラザー氏には約2日間分の記憶がすっかり消え去っていることがインタビューで判明しているという。


 こうしたことから、ラザー氏は当局のディスインフォメーション工作に利用されているのではないかという可能性も指摘されることになっている。ちなみに当局はボブ・ラザーなる人物がエリア51に勤務していた記録は何もないと回答そのものを拒否している。


 米ソ冷戦期のこの時代にCIAがマインドコントロール技術の開発に本腰を入れて取り組んでいたことが各種の機密文書で明らかになっているが、その取り組みの中で“ターゲット”にされた人物がいたのではないかという疑いも浮上してきている。


 ジャーナリストのジョージ・ナップ氏は「グルーム・レイク(エリア51)の専門家を自称する人たちが、グルーム・レイクの“空中バレエ”は偽情報であり、純粋な演劇であり、地上の闇のプロジェクトから注意をそらすことを目的としたショーであるか、あるいは集団心理の一種の演習である、と何の遠慮もなく結論づけているのを聞いたことがあります」とかつて言及している。


 より重大な秘密を隠蔽するために、はたしてこの種のディスインフォメーション工作が当局によって行われているのだろうか。


 しかしたとえそれが“演出”であれ何であれ、エリア51が何らかの目的の重要拠点となっており、軍事機密として今も厳重に秘密が守られていることは疑いようがない。ともあれ今後も引き続きエリア51の動向を逐次チェックしていきたい。


参考:「Mysterious Universe」ほか

tocana

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