大卒3年以内離職率31.8%、事業所規模小さいほど上昇

2018年10月24日(水)12時45分 リセマム

平成27年(2015年)3月新規学卒就職者の離職率

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厚生労働省は2018年10月23日、新規学卒就職者の離職状況(2015年3月卒業者の状況)を公表した。大卒者の就職後3年以内の離職率は31.8%で、前年より0.4ポイント減少した。事業所規模が小さいほど離職率が高い傾向にあり、5人未満の事業所の離職率は57.0%にのぼった。

 新規学卒就職者の離職状況は、2015年3月1日〜6月30日に新規学卒として雇用保険に加入した就職者を対象に就職後3年以内の離職状況を取りまとめたもの。事業所からハローワークに対して提出された雇用保険の加入届の新規被保険者資格取得者の情報から、学歴ごとに新規学卒者と推定される就職者数を算出し、離職日から離職者数や離職率を算出している。

 大学卒業後3年以内の離職率は31.8%。前年の32.2%から0.4ポイント減少した。事業所規模別にみると、「1,000人以上」24.2%、「500〜999人」29.6%、「100〜499人」31.9%、「30〜99人」39.0%、「5〜29人」49.3%、「5人未満」57.0%。事業所規模が大きいほど離職率は低く、小さいほど離職率が高い傾向にある。

 産業別で就職後3年以内離職率が高いのは、「宿泊業・飲食サービス業」49.7%、「教育・学習支援業」46.2%、「生活関連サービス業・娯楽業」45.0%、「医療・福祉」37.8%、「小売業」37.7%。逆に離職率が低かったのは、「電気・ガス・熱供給・水道業」10.8%、「鉱業・採石業・砂利採取業」12.4%、「製造業」19.5%、「金融・保険業」21.7%などだった。

 このほか、大学卒業以外の新規学卒者の就職後3年以内の離職率は、短大など卒業が前年比0.2ポイント増の41.5%、高校卒業が前年比1.5ポイント減の39.3%、中学卒業が前年比3.6ポイント減の64.1%であった。

 厚生労働省では、新卒者の就職を支援する「新卒応援ハローワーク」を全都道府県に設置。電話やメールで利用できる無料窓口「おしごとアドバイザー」からも相談や質問を受け付けている。

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