完全禁煙へのパラダイムシフト

2022年11月8日(火)20時30分 ココカラネクスト

一般のニーズに応える

 人は希望する条件に100%叶ったものを手に入れたいと思います。でもなかなかうまく行かないのが現実です。だから許せる範囲で折り合いを付けるのですが・・・。

 自分が稼いだ給料の使い道を自由に決めることができた独身時代。月々支払う家賃の予算もそのひとつでした。私は転職の度に住まい探しを楽しんだ方だと思います。

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 先ずは住む街を決める。どの鉄道会社の沿線で、最寄り駅をどこにするか?通勤するのに遠すぎないか?山の手は物価が高そうで、どうも自分の柄に合わないかも知れない。繁華街で夜遊びして最終電車に間に合わなくても、歩いて帰って来れそうな場所にしようか?

 住む地域が決まったら物件探しです。何はともあれ日当たりを重要視していましたね。今から30年前は風呂なし物件が結構ありました。住む街が気に入っても、家賃の予算をオーバーしてしまった場合の選択肢になっていました。だからアパートの近くに銭湯があるかが重要で、大家さんに尋ねたりしました。これらはすべてアパートやマンションを借りる側の要望です。

 振り返ってみると貸す側からの特別な禁止事項としてイヌやネコを飼うことくらいだった。だからたばこを吸ってはいけないことが書かれている賃貸借契約書など、当時は見たり聞いたりしたことはなかった。口頭で「たばこの火の始末には注意して下さいね。寝たばこはダメですよ!」と釘を刺されたものでした。

 先日ある賃貸アパートの前を通り過ぎた時に気付いたことがありました。

 築何十年も経っていそうな建物です。その前には住民用の駐車場と想像できる、昔ながらの駐車場付きアパートです。その駐車場には新しいコインパーキングの支払機が後付けされていました。きっと駐車場付きの物件としては借り手が付かなくなったのでしょう。このアパートの近くには大きな都立公園があり、休日駐車場が満車で入れなかった来園客を当て込んで改修したのだと想起されました。その他自動車にまつわる時代のニーズに合う新しい試みとして、同じマンションの住民限定でカーシェアできるシステムが導入されているそうです。(※1)

 近頃の健康志向の高まりや健康増進法や受動喫煙郷士条例の改訂などの効果もあって、たばこの喫煙率が2割を切るご時世となりました。

 パラダイムシフトは居住物件の賃貸条件にも反映されるようになりました。部屋だけでなく建物の敷地内も全面禁煙であることが要望されるようになったとか。(※2)ベランダや換気扇の近くでの喫煙は家族への気遣いであって、隣りの住民に対しては配慮に欠けている。今思えば窓を開けて外の空気を部屋に入れようとしたら、たばこのけむり(におい)が入ってくるのは、たばこを吸わない人にとっては辛いですよね。私の自宅近くにある一戸建ての住宅地に隣接する公園にも、近隣の居住者の苦情に応えた、禁煙を促すプラカードが立っています。

 健康リテラシーでたいせつな目標、『健康・医療に関する正しい情報を活用する能力』(※3)を、パラダイムシフトとして役立てたいですね。

【参考】
(※1)2021年4月13日 日経電子版
(※2)2021年4月6日 読売新聞 くらし面
(※3)健検テキスト 増補改訂版

[文:健康わくわくサイト]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 〜 免疫検査を通しての患者様への想い 〜 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。

ココカラネクスト

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