大阪で愛される謎料理「コロペット」とは? その正体を探りに老舗洋食屋『ネスパ』に行ってきた!

2023年11月12日(日)10時49分 食楽web


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●グルメ激戦区の大阪駅前第3ビルにある老舗洋食店『ネスパ』。4世代に渡って受け継がれる名物料理「コロペット」の正体とは?

 JR大阪駅から歩いてすぐの場所にある4棟の「大阪駅前ビル」。昭和なムードが漂う地下1階と2階のエリアには、居酒屋から喫茶店、レコード店、金券ショップ、マッサージ店など、ありとあらゆるお店がひしめき合っています。

 グルメ激戦区でもある大阪駅前第3ビルの一角にお店構えているのが、1928年(昭和3年)創業の老舗洋食屋『ネスパ』。「コロペット」という料理が有名で、数々のテレビ番組や雑誌で取り上げられています。

 大阪在住の筆者は、存在こそ知っていたものの食べるのは初めて。一体どんな料理なのかワクワクしながら行ってみました。

元船上コックが考案した謎メニュー「コロペット」とは?

 コロペットは船上コックだった初代が考案した料理で、オリジナル商品として商標登録されています。保存がきくエバミルク(無糖の練乳)を使ったホワイトソースを具材で包んで揚げており、濃厚かつクリーミーな味わいが特徴なのだそう。

 定番の具材は牛とえび、豚、鶏肉の4種類。土日には白身魚はしいたけ、山いもなど様々な種類が登場するようです。”コロペット”という不思議な名前の由来はわかっていませんが、秘伝のレシピは4世代に渡って受け継がれ、長年大阪人の胃袋を支え続けています。

ボリューム満点! 2種類から選べる「コロペット盛り合わせ」

 ランチタイムは、全メニューにサラダとおかわり自由のスープ、ライス(白米or玄米)がつきます。セルフサービスのコーヒーと紅茶は、オールタイム無料という太っ腹なサービスも嬉しい!

 今回は、好きなコロペットを2つ選べる「コロペット盛り合わせ」を注文してみました。具材は牛とえびをチョイス。

 まずはセットのスープとサラダが運ばれてきました。

 玉ねぎときゅうりが入ったコンソメスープは、すっきりとした優しい味わい。サラダはキャベツとにんじん、紫玉ねぎに、酸味の効いたにんじんドレッシングがかかっています。

 これらを味わいながら待っていると、念願のコロペットとライスが登場。


1350円

 大きなお皿にナポリタンとマッシュポテト、オクラ、コロペットがのっています。「コロペット自体に味が付いているのでソースはございません。お好みでレモンやマスタードをつけてお召し上がりください」と店員さん。

 まずは牛肉からいただきます。

 ナイフを入れると、薄切りの牛肉の中にホワイトソースが包まれていました。はじめに牛肉の旨みがガツンとやってきて、あとから濃厚なミルクの味わいが口の中に広がります。衣はザックザクで、エバミルクを使ったホワイトソースはもったりぽってりとした食感。牛乳本来の風味や旨みが凝縮されています。

 続いてはえびのコロペットを。


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 ぷりっとしたえびとコクのあるホワイトソース、ザックザクの衣。合わないわけがありません。えびフライとクリームコロッケを同時に頬張ったような贅沢な味わいです。

 濃厚でボリューミーなコロペットに、初めは「くどくならないんだろうか……」と思っていたのですが、爽やかなレモンの酸味がいい仕事をしていて意外とペロッと食べられます。

 味変にマスタードをつけるとピリッとした辛みがアクセントになり、一段と食が進みます。さっぱりとしたサラダと優しいスープを間に挟めば口の中がリセットされ、アッという間にお皿が空っぽに。

調査結果

 食後はコーヒーで締めて、大満足のランチタイムになりました。ほかでは味わえないコロペットにたっぷりのサラダとスープ、ライス、コーヒー・紅茶までついて1350円はコスパ抜群!90年以上続く老舗の実力を見せつけられました。

(撮影・文◎安達春香)

●SHOP INFO

住:大阪府大阪市北区梅田1-1-3 大阪駅前第3ビル B2F
営:11:00〜14:30 17:30〜21:30
休:不定休

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