本当に「月の上でセックス」したNASA研究者がいた!! “懲役8年”食らうも今はトップ科学者に… 衝撃の実話!

2022年11月11日(金)17時0分 tocana

 今夜9時から放送される「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」(テレビ東京系列)では、江戸時代に代官職を務めた名家に眠る巨大金庫が取り上げられる。果たして中からお宝は出てくるのか?気になるところだが、金庫といえば過去にNASAでは、アポロ宇宙船が持ち帰った「月の石」が保管された金庫が盗まれる事件が発生している。


 当然のことながらFBIも動き出す大騒動となり、一週間後に逮捕されたのは、当時内部でインターンをしていた学生たち。犯行に及んだ動機は、なんと月の上でセックスをしたいという驚くべきものだった。なぜ若き有望な研究者が、このような罪を犯すに至ったのか?懲役を終えた主犯格サド・ロバーツの現在とはーー。


※ こちらの記事は2021年5月10日の記事を再掲しています。


 かつて、将来を嘱望された若き研究者が「月の上でセックス」をするために罪を犯すという衝撃的な事件が起きた。これはいったいどういうことなのか——!?



■NASAの“月の石”を盗んだ怪盗は?


「アポロ計画」の宇宙飛行士によって収集され、安全に地球まで運ばれた「月の石」。当然ではあるが、地球上で“最も価値のある物質”の1つであり、そのほとんどは現在NASAの施設で厳重に保管されている。


 2002年7月、テキサス州ヒューストンにあるNASAのジョンソン宇宙センターから、重さ270キロもある金庫が盗まれる事件が発生した。


 その金庫には現金よりも貴重なものが保管されていた。そう、アポロ宇宙船が持ち帰った「月の石」に加え、「火星隕石」までもが保管された極めて重要な金庫だったのだ。盗難対策はもちろん、汚染もされないよう厳重に保管されていた月の石が、これほど簡単に盗まれたことにNASAは大きなショックを受けた。


 厳重なセキュリティで守られたNASAの施設だが、その中でもさらにアクセスが厳しく管理されている区画にあったこの金庫が盗まれることなど「あり得ない」話だった。2100万ドル(約23億円)もの価値があるとされている月の石を盗んだのはいったいどんな怪盗なのか。


 1週間後に逮捕されたのは内部の者だった。誰もが驚いたその主犯格サド・ロバーツは、NASAでインターンをしている有望な若い学生だったのだ。


 ロバーツは火星の地を踏む最初の人間になりたいと豪語してNASAのインターンになり、卓越した知性と映画スター並みのルックスで、将来のNASAの有人火星ミッションの先頭に立つために選ばれたような人物であったのだ。


 全国から選抜されたNASAのインターンは毎年夏休みにNASAで仕事をしており、インターン3年目のロバーツは、科学者としての仕事ぶりだけでなく、ほかのインターンをまとめる統率力あるリーダーとして一目置かれる存在であった。


 ロバートはテキサス州ヒューストンにあるNASAでの職務を通じて、月の実験室にかなりの量の月の石が「ややセキュリティが危うい」条件下で保管されていることに気づいた。


 そして彼は月の石を盗む計画を立てる。その動機の1つには、なんと月の石をベッドに置いて「月の上でのセックス」をしたいという理由もあった。


 彼はまた、月の石を購入する意思を表明したベルギーのアマチュア鉱物学者とも密かに連絡を取り合っていた。しかしロバートが知らなかったのは、鉱物学者はFBIにも連絡を取っており、この取引がFBIに筒抜けになっていたことである。


 そうとは知らずにロバートは盗みを決行する。


■「月の上でのセックス」に及ぶ


 決行の夜、ロバーツと彼のガールフレンドでNASAのインターンのティファニー・ファウラー、そして同じくNASAのインターンで共犯者であるシェイ・サウルは、各自が持つNASAの公式パスを使って建物に入った。


 しかし、ロバーツが当初信じていたほど月の石の保管が危ういものではないことが明らかになり、計画に不具合が生じることになる。


 ロバーツは石が保管されている金庫には、そのハンドルに結び付けられたタグに各々の名称が書き留められているものだとばかり思っていた。しかしタグに記されている文字列は担当者によって暗号化されたものであったのだ。



 しかし、それでも彼らは諦めなかった。なんと3人がかりで270キロもの金庫そのものを抱えて運搬し、施設の外に出てジープの荷台に積んだのである。


 彼らはこの“戦利品”を積んだジープを近くのモーテルまで走らせ、チェーンソーで金庫をこじ開けた。そして月の石をモーテルのベッドに降り撒いて、ガールフレンドと「月の上でのセックス」に及んだのである。


 金庫の中には、月の石だけでなく火星隕石や、何冊もの研究ノートが収蔵されていた。


 FBIの報告によると「若い泥棒は2100万ドルもの月のサンプルのコレクションを売り払おうとしただけではありませんでした。その過程で、彼らはそれらを台無しにし、科学界にとって事実上役に立たないものにしました。彼らはまた金庫に閉じ込められていたNASAの科学者による30年分の手書きの研究ノートを破棄しました」と記されている。


 そしてロバーツは月の石の密売に着手する。ベルギーのアマチュア鉱物学者にエージェントを通じて連絡を取り、1グラムあたり最大5000ドル(約54万円)で価格の交渉をはじめた。


 しかし、当然ではあるがその時点でFBIは動いており、2002年7月20日に直接交渉の場であるフロリダ州オーランドのレストランに現れたロバーツ一行の3人は逮捕されることになる。そして彼らの泊まっていたモーテルの部屋から無事に月の石は回収された。


 3人は全員有罪となり、逮捕から3カ月後にはロバーツがユタ州の博物館から恐竜の骨を盗んでいたことも判明し、さらに重い8年の実刑が課せられたのである。


 懲役を終え現在44歳のロバーツだが、刑務所での日々は決して無駄ではなかった。なんと刑務所の中で物理学、人類学、哲学の学位を取得し、学際的宇宙論の第一人者になったのだ。


 彼は英紙「Daily Star」に、自身の“若気の至り”について話すのにうんざりしていると語り、これからの研究のテーマとして、ダークマター、ダークエネルギー、波動粒子の二重性、量子トンネル効果、重力、初期宇宙のインフレーション、ハイゼンベルグの不確定性原理を含む11次元の幾何学的理論の解釈に焦点を当てたいという考えを述べている。「月の上でのセックス」を叶えた男の人生の“第二章”がどのような展開を見せるのか、少し気に留めておいてもいいのかもしれない。



参考:「Daily Star」、ほか

tocana

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