【中学受験2024】今年はスロースタート、過去問の売れ行き前年比較で探る注目校<男子校編>

2023年11月22日(水)16時15分 リセマム

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そろそろ2024年度の中学入試に向けて志望校を決める時期。感染症対策や書類の準備など、気を抜けない日々を過ごす保護者も多いのではないだろうか。

 志望校との相性を確認するために、秋から冬にかけて取り組む定番の教材、過去問題集。人気校・難関校の中学入試過去問題集を取り扱う出版社として、知名度も信頼度も高い声の教育社より発売中の過去問題集の出庫状況から、注目の男子校・ねらい目校を探る。

過去問出庫率前年比較(男子校編)
 3年間の出庫率(前年比)を見ていくと、駒場東邦と日本学園が前年比107.2%に。日本学園は2026年より明治大学系列校となることが決定していることから昨年に続き注目度の高さがうかがえる。3、4位は足立学園と京華がランクイン。3位の足立学園は試験回数が増えたことが影響していると考えられる。11月時点で昨年より出庫率が伸びたのは以下の8校だった。

過去問出庫率前年比較<男子校編>TOP8
数字の見方例:校名 一昨年110%→昨年100%→今年95%
1位 駒場東邦 98.0% → 98.4% → 107.2%
1位 日本学園 *− → *178.4% → 107.2%
3位 足立学園 97.6% → 100.2% → 106.9%
4位 京華 101.8% → 113.5% → 105.6%
5位 早稲田 100.6% → 101.7% → 103.5%
6位 筑波大附駒場 101.2% → 97.3% → 103.1%
7位 桐朋 101.4% → 107.2% → 102.8%
8位 佼成学園 98.1% → 114.4% → 101.6%
*…品切れ

 YouTube「声教チャンネル」に自ら出演し、各種学校説明会等の講演や相談員としても引っ張りだこの声の教育社 三谷氏と後藤氏は、「模試の受験者数は微減。過去問の出庫率も少し下がっていることから、中学受験に対する熱が落ち着き、前のめりになって急いで過去問を買おうという生徒・保護者が減ったのではないか」と分析している。過去問の出庫率から、ねらい目と考えられる学校のランキングや各学校の注目の理由など詳しい解説は、YouTube動画で視聴できる。 

 10代の貴重な6年間を過ごす学校選び。ぜひ過去問の売れ行きや、気になる学校の出題傾向も参考にしていただきたい。

◆声の教育社 三谷氏 プロフィール
 学生時代から塾講師を始め、教室長・受験対策部長として約20年の指導を経験したのち、2000年に声の教育社へ入社。以来、学校担当として年間のべ100校以上の中高を訪問し続けている。中学受験業界の著名人が講師を務めることで知られる「首都圏模試センター保護者会」をはじめ、「東京私学経営者協議会」「神奈川私立中学広報会議」「安田教育研究所主催セミナー」等、多くの講演活動も行っており、「よみうり進学メディア」「塾ジャーナル」他での執筆も多数。私学や塾のオモテだけでなくウラ情報にも精通しているが、家にテレビが無いためやや世情には疎い。

◆声の教育社 後藤氏 プロフィール
 塾講師を10年経験したのち、声の教育社へ編集者として入社。現在は渉外業務を中心に、講演会や動画授業の講師も務める。編集部時代は毎年250校、500回以上の入試問題をひたすら解き、解説を編集するという日々を10年以上過ごす。保護者として息子の中学受験も経験。三度の飯より過去問が好き。 

リセマム

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