永谷園・お茶づけシリーズ「海苔」だけプラゴミなのは何故? →公式Xが語った「理由」を検証してみた!
2023年12月2日(土)17時0分 Jタウンネット
永谷園のお茶づけの袋、たらこ茶づけは「紙」ゴミで、お茶づけ海苔は「プラ」ゴミなん?
消費者の素朴な疑問に、永谷園が答えた。
2023年11月20日、同社公式Xアカウントが当該ポストを引用し、次のつぶやきを投稿したのだ。
「お茶づけ海苔」だけは細長いあられ (松葉あられ) を使用しているため、あられが内袋を突き破ってしまう可能性があります。 その対策として包材の強度を高めるため、 プラスチックを他のお茶づけの内袋より多く使用しているので、 「お茶づけ海苔」だけプラに分類されるのです。
ということで、記者も実際に見比べてみた。右が「お茶づけ海苔」、左が「梅干し茶づけ」。
確かに「お茶づけ海苔」には細長いあられが入っている。
——本当に、「お茶づけ海苔」の松葉あられは、紙包装を破るか。試してみよう。
中身を入れ替え、揉んで、揉んで、揉んでみた
記者は「お茶づけのり」を「梅干し茶づけ」の包装に移し、ひたすら揉んで、揉んで、揉んだ。
3分間も揉み続け、揉んでいる手も辛くなったころ......"その時"は訪れた。
細長いあられが包装を突き破ったのだ。
逆にお茶づけ海苔の包装はいくら頑張っても、あられに突き破られることはなかった。
しかし、まだ疑問はある。
なぜ「お茶づけ海苔」のみ細長い棒状の「松葉あられ」が入っているのか。
Jタウンネット記者は22日、永谷園ホールディングス広報部を取材した。
「お茶づけ」包装に詰まった企業努力
永谷園の「お茶づけ」シリーズには「お茶づけ海苔」「さけ茶づけ」「梅干茶づけ」「たらこ茶づけ」「わさび茶づけ」の5種類のレギュラーフレーバーがある。「お茶づけ海苔」だけが松葉あられで、他の味には、丸い粒状の「ぶぶあられ」が入っている。
海苔はシンプルなメニューであることから、具材として存在感のある松葉あられを、他のメニューについては海苔の他にも商品名にある具材が入っているため、具材とのバランスを考えて「ぶぶあられ」を使用しています。
お茶づけ海苔が生まれたのは1952年。当初はプラゴミではなかったが、包装技術の進歩によって59年にはプラも使用する形に。防湿性や保存性アップなどのため、商品に適した包材を採用しているとのこと。
あの小さな内袋に様々な大きさや形の具材を入れるには長年の経験と努力なしには実現しえなかったと考えております。(永谷園ホールディングス 広報部)
「お茶づけ」の包装にはお茶づけの具材だけでなく、企業努力も詰まっていた。