就活「先輩たちより厳しい」74.7%…2026年卒の意識調査
2024年12月6日(金)12時15分 リセマム
この調査は、2026年3月に卒業予定の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生を含む)を対象に、インターネット調査法を用いて実施された。回答者は計1,054人で、文系男子208人、文系女子498人、理系男子212人、理系女子136人で構成されている。調査はキャリタス就活の学生モニター2026を対象に行われた。調査期間は2024年11月15日から22日まで。
調査結果によると、就職戦線について「先輩たちより厳しくなる」と考える学生は74.7%にのぼり、前年の63.4%から10ポイント以上増加した。これは、学生たちが就職活動を取り巻く環境の変化を敏感に感じ取っていることを示している。
志望業界については、1位が「情報処理・ソフトウエア」、2位が「情報・インターネットサービス」、3位が「銀行」となった。情報技術関連の業界が上位を占めており、デジタル化の進展が学生の関心を集めていることがうかがえる。もっとも志望者が多い業界を文理・男女別に見ると、文系男子は「銀行」、文系女子は「マスコミ」、理系男子は「情報・インターネットサービス」、理系女子は「素材・化学」だった。
企業選びのこだわりについては、「給与・待遇」や「勤務地」に強くこだわる学生が前年より増加している。また、就職活動の中心におく予定の企業の規模については、「業界トップの企業」が19.8%、「大手企業」が43.7%と、大手志向の学生が6割を超えている。これは、安定した雇用やキャリアパスを求める学生が多いことを示している。
就職活動の開始時期については、「3年生の4月」に開始する学生が30.8%と、活動開始の早期化が見られる。就職活動の準備状況については、11月までに「自己分析」を行った学生が82.0%、「業界研究」「企業研究」を行った学生が73.5%であった。これらの準備活動は、学生たちが自分自身を理解し、適切な業界や企業を選ぶための重要なステップとなっている。
インターンシップ等への参加状況については、「1日以内のプログラム」に平均7.8社参加している学生が多く、「5日間」は1.5社、「2週間以上」は1.1社であった。大半の学生が参加後のフォローを経験しており、フォローによって志望度が上がった学生は6割強に達している。今後のインターンシップ等への参加予定については、全体の82.6%が参加の意向を示している。
年内の活動(準備)の進め方・方針については、「早期選考を受けたい」と考える学生が65.6%、「インターンシップ等にたくさん参加したい」と考える学生が58.3%。本格的な就職活動が始まる前に、選考経験を積んでおきたいと考える学生が多いことがうかがえる。