行列必至！ 田町のとん汁＆唐揚げの専門店『ばくばく』で旨すぎるからあげ定食を食べてきた

『とん汁とからあげの専門店 ばくばく』のからあげ ｜ 食楽web

　JR田町駅周辺といえば、大手企業のオフィスや大学などが多く集まり、ビジネスマンや学生などでにぎわうエリアです。飲食店も多く、とくにランチタイムは激戦状態。

　そんな田町駅界隈で人気なのが『とん汁とからあげの専門店 ばくばく』です。文字通りとん汁とからあげを定食スタイルで味わえるお店で、テイクアウトのお弁当も人気。ビジネスマンや学生たちに大好評で、ランチタイムは行列もできるお店とのウワサを聞きつけ、さっそく食べに行ってきました。

お店はJR田町駅三田口から徒歩5〜6分の場所にあります

　お店に到着後に筆者がオーダーしたのは、からあげ4個ととん汁（小）がついてくる「からあげ定食」（850円）。からあげ2個にとん汁（大）がつく「とんから定食」もありますが、ここはやはりからあげをガッツリ食べたいので（笑）。というわけで、そのウマさをご紹介していきましょう。

ご飯は会津坂下コシヒカリを使用。とん汁は佐野みそ亀戸本店のオリジナルブレンド味噌で丁寧に作られています

　からあげはやや大ぶり。ひと口目で衣と肉のコンビネーションの良さがわかる食感で、炙りたての焼き海苔のようなパリッとした歯ざわりの衣が、肉汁をたっぷりかぶった肉と一緒になだれ込んでくる印象。断面には大量の肉汁がにじんで、店内の照明に照らされてキラキラと輝いています。

からあげはやや大ぶり。衣のパリッと感がたまりません。断面からあふれる肉汁もスゴい

　そして筆者が何よりも驚いたのは肉の旨みの“攻撃力”。たいていのからあげは2〜3回咀嚼したところで旨みがあふれ出てくるのですが、このからあげはひと噛み目で旨みが電撃的に襲ってきます。しかもそれが口の中で持続するのがイイ！ 飲み込むのがもったいないと思えるほどで、ゆっくりと咀嚼しつつ至福の味を楽しみました。

味変用の自家製ラー油、魚粉、七味、山椒

　ちなみにカウンター上には、味変のために自家製ラー油、いわし100％の魚粉、七味と山椒が置かれています。からあげにラー油は珍しいと思い、ちょっとだけかけてみました。ラー油特有の辛さが加わるのかと思いきや、むしろマイルドな味のラー油で、味が少しふくらんだように感じます。そこに山椒を、こちらもほんのちょっとだけふりかけてみると、ピリッとした軽めの刺激が加わります。香りもいいので食欲がさらに刺激されます。

ご飯との相性が絶妙のとん汁も最高に旨し！

具だくさんのとん汁。豚肉や根菜類の旨みがしっかり出ていてご飯に合う！

　もうひとつのメイン、とん汁は豚肉や大根、ニンジン、豆腐など具材も盛りだくさん。味噌専門店『佐野みそ亀戸本店』で作られた、とん汁に合うオリジナルブレンド味噌を使用しています。

　昨今はとん汁定食を提供している定食屋も多く、おかずとしてのポジションも確立しているとん汁ですが、このとん汁はかなりレベルが高い！ さすが専門店です。一瞬、からあげの存在を忘れて「とんから定食にすればよかったかな？」なんて考えが頭をよぎってしまったほど。豚肉や野菜の旨みがよく染み出していて、濃厚でコク深い。そしてこれがまたものすごくご飯に合うので、思わずかっこんでしまいます。

　ということで、あっという間に完食。美味しいからあげととん汁で満足度抜群の定食でした。からあげは大きめで、とん汁も具だくさんなので食べごたえも十分。もし軽めに済ませたければ、からあげ2個にとん汁（小）の「ハーフ定食」（690円）もあります。

●SHOP INFO

店名：とん汁とからあげの専門店 ばくばく

住：東京都港区芝4-9-8 サンワイド高橋ビル 1F
TEL：080-3733-8989
営：11:30〜14:30、17:00〜20:30
休：日・祝

●著者プロフィール

松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活＝からあげ探索活動」に明け暮れている。