「細かすぎるモノマネ」で注目の「誤動作するからくり人形」、その実態は? 中津城に聞いてみた

2021年12月14日(火)18時32分 Jタウンネット

2021年12月11日、とんねるずの石橋貴明さんらが出演する年末恒例のバラエティ特番「ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ」(フジテレビ系)が放送された。

芸人たちが「細かすぎる」マニアックなものまねや、アンダーグラウンドな芸を披露する、年に1度の祭典。

今回の放送では、ダークホース山出さんとみほとけさんによる、みちょぱさんと有吉弘行さんのモノマネや、吉本新喜劇座員の松浦景子さんによるコンテンポラリーダンサーのモノマネなど、細かすぎて笑えてしまう珠玉のネタの数々が放送された。

中には、ローカルすぎるネタも存在していた。

それが、お笑い芸人のベルサイユさんと大納言光子さんが披露した「大分県中津城にある毎回誤作動を起こす おみくじからくり人形」と題したネタだ。

からくり人形に扮した大納言さんがお客さん役のベルサイユさんの元におみくじを運ぶものの、あと一歩のところで誤作動を起こしてしまって、おみくじが吐き出されない——というものである。

「毎回誤作動を起こすからくり人形」は存在する?

番組では、石橋さんをはじめ出演者の笑いを取ったほか、ツイッターでも、

「細か過ぎて伝わらないの私のベストは中津城の壊れたおみくじ人形」
「相変わらず最高でした。個人的なMVPは中津城のからくり人形です」

など、好意的な反応が寄せられている。

しかし、大納言さんの誤作動のモノマネは、途中までは機械らしい硬い動きであったものの、終盤は自棄になったのではないかと思わせるほど派手な動きをしていた。

果たしてそんな動きをする人形が実在しているのか。

Jタウンネット記者はその実態に迫ってみることにした。

「誤作動するおみくじかりくり人形」の真実

中津城は黒田官兵衛(孝高、如水)が築城し、細川忠興によって完成。その後、小笠原氏が城主となり、1717年から1871年の廃城までは譜代大名・奥平氏が城主を務めた。現在の中津城天守閣は1964年に奥平家が中心となって建造されたものである。

放送から2日経った13日、中津城のインスタグラムアカウント(nakatsu_castle)とフェイスブックページ(nakatsu.castle)では、モノマネの元ネタになった「おみくじからくり人形」が実際に稼働する場面の動画を投稿している。

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動画を見ると番組で大納言さんがやっていたような誤作動はない。

これは一体どういうことなのか。Jタウンネット編集部は中津城・城代に話を聞いた。

城代によると、おみくじからくり人形は「姫みくじ」と呼ばれている。また、正確には中津城に隣接する奥平神社のおみくじで、設置からすでに約50年も経っているという。そのため、

「動いているだけでもすごい。普通に運ぶときもあるのですが、調子が悪いと変わった動作をしてしまうときがある。モノマネはちょっとオーバーですね」

とのこと。番組では「毎回誤作動を起こす」と紹介されていたが、実際のところ変わった動きをするのは「イレギュラー」らしい。そのため、放送後に姫みくじを試した人からは、

「普通に持ってくるやん」

と嘆く声もあがったそうだ。

「ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ」の放送後、来場者からの問い合わせも増えたといい、反響もすでにあるようだが、担当者はこう話す。

「放送されることは事前に知らなかったので、ちょっと困惑しています」

その一方で、大納言さんとベルサイユさんのネタにも理解を示しているようで、中津城のフェイスブックアカウントによる13日の投稿には、

「細かすぎて伝わらないモノマネ 大納言光子さん! 中津城公認としました!」

と書かれている。

ちなみに「姫みくじ」の機械には、誤作動を起こしてしまった場合に備えて「おみくじが取り出し口に落ちない場合は 横のガラス戸を開けてお取りください」という注意書きが貼られている。なお1人で対処できない場合はスタッフが対応するという。

大納言さんとベルサイユさんが披露したモノマネと同じ状況に出会えるかどうか。現地に行って試すのが一番かもしれない。

Jタウンネット

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