咀嚼と嚥下に重要な舌の役割

2022年12月15日(木)20時30分 ココカラネクスト

舌の衰えにもご注意を

粒ガムをクチャクチャする時も舌を使います。

 「口」は人が健康的に生活していく窓口としてたいせつな器官です。食べたり飲んだりするための消化器官。友達との会話やビジネスパートナーとの商談など、言葉を発して人と人とを結びつけるコミュニケーションツールでもあります。

最近口の中を噛んで粘膜を傷付けてしまう時が多いのです。外傷性口内炎になってしまいます。癖にならないように注意したいところです。

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噛んでしまう原因にもいろいろあるでしょう。少なくとも新型コロナ禍による身体的,精神的,社会的な虚弱(フレイル)によって表れた過ちではないように思う。なぜなら口を動かす機会が減っていないからです。食べたり飲んだり、しゃべったりすること。幸いにも口の運動量はコロナ前とあまり変わっていません。

では何が誘因なのか?第一に「疲労」が挙げられます。確かにからだ全体が疲れてくると口を動かすのも嫌になります。しゃべりたくもない時ってありますよね。あごの動きを制御し難くなっているのかも知れない。今年も残すところ1ヶ月半です。年末になって来ると体調を崩す人がいます。そろそろ1年の疲れが表れる時期なので、口の動きにも影響しているのかも知れません。

思い返してみたら、食事中に口の中を噛んでしまうことに気が付いた。

頬の内側や、時折舌を噛んでしまいます。激痛に耐えながら「やってしまった!馬鹿だなぁ〜。」と自分自身を呆れてしまうのです。まさに開いた口が塞がらない状態となるのです。

食事の最中は摂食嚥下機能がしっかり働かないといけません。歯や歯周組織が丈夫なのか?上下の歯の噛み合わせに不具合はないのか?スムーズにあごが動いてくれるのか?といった注意点が思い起されます。

これらは主に咀嚼に必要な部位です。

口の中に食べ物を入れてから、然るべき次の器官に向ってちゃんと飲み込むまでには順序(進め方)があります。よく噛んでゴックンと食べ物をのどから食道に送らなければなりません。この動作がしっかりできないと誤嚥性肺炎の原因になります。

実は既に咀嚼の段階から安全な嚥下を完遂するまで係わっている、たいへん重要な器官があります。「舌」という部位です。舌に意識を向けることも重要なのです。

みなさんも思い起してみて下さい。人には癖があって、大抵口の右か左のどちらかで噛み砕きます。それから唾液と混ぜ合わせて飲み込み易いように食べ物を塊(食隗)にします。その際、食べ物を口の中で移動させるには舌を巧みに使っています。さらにのどの奥に送り込む時も、舌が食塊を押し込むように動いています。しっかり活躍しているのです。摂食嚥下の一連の作業に深く関与しているのが舌の機能です。早口言葉が得意な人や話しのプロであるアナウンサーや噺家に対して「滑舌がイイね!」と褒めます。そして嘘をついたり矛盾したことを言ったりすることを「二枚舌」と言い表します。実は言葉を発することにも舌の助けが必要なのです。

食べたり飲んだり喋ったりと、毎日忙しく働いてくれる舌という器官。全身のトレーニングと同じように、健康維持に役立つ余暇を利用した「運動」(※)をお互いに実践しましょう。

【参考】
(※)健検公式テキスト増補改訂版 身体活動・運動不足の悪影響

[文:健康わくわくサイト]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 〜 免疫検査を通しての患者様への想い 〜 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。

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