ZOOM会議普及で新たな病「ズーム異形症」患者が爆増中!! 自らの容姿に絶望、美容整形に駆け込み… “どんどん老ける負のループ”とは!?

2022年12月20日(火)7時0分 tocana

 近年、整形手術を希望する人が急増している。コロナ禍以降、Zoomをはじめオンラインでのコミュニケーションツールが急速に普及した。しかし、ウェブカメラは焦点距離が短く、映りを歪にする可能性があるほか、シワを気にするあまり自己卑下の悪循環へとつながっていくケースも。こうした症状は”ズーム異形症”と呼ばれ、SNSへの依存度が高ければ高いほど、外見に対するコンプレックスが増す相関関係にあるようだ。


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※こちらの記事は2020年12月5日の記事を再掲しています。


 Zoomはもはや、在宅勤務に欠かせないツールだ。同僚の散らかった部屋の様子、突如現れる家族やペット、凝ったバーチャル背景などなど、オフィスではうかがい知れない“あの人の意外な一面”が楽しい。だが、ある種の人々にとっては、楽しんでばかりもいられないらしい。どうしても気になるのだという、モニターに映し出された己の顔が——。


■Zoom会議の普及で生まれた“ズーム異形症”とは?


 米・マサチューセッツ総合病院皮膚科チームの研究発表によると、コロナ禍になって以来、整形手術を希望する人が急増しているという。どうやら、Zoomでミーティングをするようになってから、嫌でも自分の顔をガン見する機会が増えてしまい、ルックスに対する不満が募った結果、「この際だから」と美容外科のドアを叩くようになったという見方だ。


「これは、ズーム異形症(Zoom Dysmorphia)と呼ばれる新しい現象です。患者たちは手術についてさほど熟考せず、とにかく早く整形してほしいと医師をせかしさえします」(論文筆頭著者であるマサチューセッツ総合病院皮膚科医アリアンヌ・シャディ・コローシュ博士)


 しかし、なぜZoomが自分の顔面偏差値への意識を刺激するのだろうか。


「ウェブカメラは、顔の映り具合を歪める可能性があります」と、シャディ・コローシュ博士は指摘する。


 ある研究では、30センチ離れた場所から撮影した肖像画は、152センチ離れた場所から撮影したものと比較すると、鼻の大きさが30パーセントも増大することが実証されている。ウェブカメラは必然的に短い焦点距離で撮影されるため、実物より丸く広い顔、広い鼻に映し出す傾向にあるのだ。そのため、Zoom利用中に、イケてない自分に絶望する人が現れても不思議はないだろう。


 また、画面に映るシワを気にするあまり、「他人から老けて見られるのでは」と気に病み、さらに本当に老け込んでしまったと思い込み、自己卑下の悪循環へとつながっていくケースも見られる。ちなみに、現在もっとも多い注文が鼻とシワのお直しだそうだ。そして、自粛中にググられた言葉には、にきび、脱毛、シワの治療法など、身体についての検索が増えているという。



 昨年、つまり新型コロナウイルス感染症の確認前は、美容整形患者の72%が「自撮り」を改善するために手術を希望していたと報告されている。さらに、SNSへの依存度が高ければ高いほど、外見に対するコンプレックスの強さが増す相関関係にあるそうだ。このような病的な思考はロックダウンでより深刻化し、マイナスのスパイラルに陥りやすくなっているという。


「Zoomに乗っ取られたような人生は自己批判的になり、他人との比較で追い詰められる可能性があります。患者にとって重要なことは、Zoomの限界を認識して、ウェブカメラは実物の歪んだ表象を映すのがせいぜいだろうと思うことが大事でしょう」(シャディ・コローシュ博士)


 Zoomの出現で、自分自身を観察しなければならない時間が劇的に増えた。くれぐれも、モニターに映る我が身に執着することなく、他のメンバーの姿をニヤニヤ眺めるくらいの余裕で臨めたらと思う。


参考:「Daily Mail」、ほか

tocana

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