あいりん地区のど真ん中! 「日本一ディープ」なカレー屋、西成女子が行ってみた

2018年12月23日(日)12時0分 Jタウンネット

<連載>20代女子、西成に住んでみた 第五回 文・写真 イカ子


みなさま、ごきげんイカが?大阪・西成在住の26歳、イカ子です。現在は自身のウェブメディア、YouTubeなどで女性目線での西成情報を紹介しています。五回目の連載となる今回は、あいりん地区にあるカリー屋「薬味堂」を取材してきました。


カリー屋 薬味堂の看板

西成カレーのお味は?


今回ご紹介する「薬味堂」は、過去に「西成暴動」が勃発した西成警察署の目と鼻の先に店を構えています。店先の看板では、「日本一ディープな場所のカレーライス専門店」とまでうたっているが、確かに納得の立地です。


薬味堂 あいがけカリー 700円

メニューはどてカリー(600円)、ベジカリー(500円)、あいがけカリー(700円)の3種類。すじ肉を赤味噌で炊き、どて焼きっぽく作られた「どて」(左)、一方の「ベジ」(右)は、動物性の食材が一切入っていないのでヴィーガン(完全菜食主義者)や健康志向の方にもおすすめです。


私が注文したのは、両方を一度に楽しめる「あいがけカリー」。


「どて」は、赤味噌のコクととどての存在感が絶妙です。牛すじもプルっとしててうまい。「ベジ」は野菜の旨味が引き出されていて、だしの香りもちゃんとキマっています。サラリと食べられくどくないのが特徴です。物足りなさは一切感じなかった。どてのコクのあるルーとベジのサラサラ感は上手くバランスが取れています。これは、あいがけを頼んで正解でした。


店舗外観 ガラス窓には多言語が書かれている

なぜこの場所でカレー屋を?


ご主人がお店を始めたのは2013年。ちょうどその時期にスパイスを調合することにハマっていたこともあるが、「カレーのスパイスの匂い」があいりん地区周辺の「負」のオーラをかき消すのでは?ということを期待した部分もあるそう。


付近のバックパッカー宿からの紹介や、ご主人が英語を話せるということもあり、外国人のお客さんも多いです。とくにここ半年ぐらいは激増しているといいます。


こちらの店に行くたびに、地元民が思う「西成の未来」をご主人が語ってくれるので、何度行っても飽きません。西成の「新参者」の私にとって、カレーを食べながら毎回西成のことを勉強させていただく感覚でこの店に訪れています。カレーの美味さといい、ご主人の人柄といい、何度も通ってしまいたくなるお店です。


今回はYouTubeチャンネルで、お店の紹介と西成の未来について語った動画をアップしました。さらに詳しく知りたい方は、そちらもぜひご覧ください。



筆者:イカ子西成の魅力に惹かれて移住した26歳女子。西成のおすすめスポット紹介やディープスポットをレポートするウェブサイト「ヤらなイカ?」を運営。YouTubeチャンネル「突撃ルポ芸人 イカ子」でも発信中。ウェブデザイン、イベント企画やちょっぴり芸人ぽいこともやっています。酒と肴が好き。Twitter(@Gokigen_ika_ga)


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