埼玉人の・埼玉人による・埼玉人のためのスイーツ、ローカルスーパー「ベルク」で誕生

2023年12月23日(土)15時0分 Jタウンネット

「ダさいたま」という言葉への、埼玉県民の複雑な思いがスイーツになって登場した。

それが、「THE さいたまタルト・川越芋」と「THE さいたまロール・狭山茶」。埼玉県鶴ヶ島市に本社を置くスーパー・ベルクのオリジナルブランド「くらしにベルク kurabelc」の商品である。

前者には埼玉県川越市の名産品であるサツマイモを、後者には県西部で盛んに栽培される狭山茶を使用。

地元の素材を使った、埼玉愛溢れる2つのスイーツ。そのパッケージが、こちらだ。

注目していただきたいのは、「さいたま」の左側。「ダ」が「×」で消されている。

これつまり、「ダさいたまではない!」という強い意志を表現してる......ってコト!?

埼玉のお芋もお茶もこんなに美味しいんだから!!!!!

埼玉県白岡市出身・在住のJタウンネット記者の勘違いではない。だって、ベルクのXアカウント(@belc_jp)は2023年12月5日に「THE さいたまタルト・川越芋」と「THE さいたまロール・狭山茶」が紹介するとき、こう呟いていたから。

「『○さいたま』なんて言わせない!」

埼玉県に本社を構えるベルクの地元愛が爆発した商品に違いない。

そう見込んだ記者は20日、ベルクを取材。「×」で潰された「ダ」には「ダさいたまとはもう言わせない」という思いが込められているのか聞いた。

菓子・雑貨部マーチャンダイザーの本田美穂さんは、質問にこう答える。「おっしゃる通りです。埼玉のお芋もお茶もこんなに美味しいのですからもうダさいたまとは言わせないぞ! という気持ちです」。

フフッ、やっぱり愛埼家の仕業だったか。ただ、本田さんは「ダ×」に別の意味も込めたと語る。

強い、強すぎる ベルクの埼玉愛

本田さんは、埼玉県民が「ダさいたま」という言葉から受ける印象が変化してきているのではないかと考えている。

最初は、「ダさいたま」なんて屈辱だった。悔しかった。いつしかそれを受け止められるようになり、「それもあり」と思えてきた。そしてむしろ愛着さえ感じてきて、今や——。

現在、埼玉県民は第5フェーズ「誇り」に至っている、と本田さんは言うのだ。だから「ダ×さいたま」には、こんな意味も込めた。

「埼玉県人にとって、ダさいたまの『ダ』はもはや『THE』の意味である」

また、本田さんにとって「さいたま」と名の付く商品の開発は、悲願であった。彼女は長きにわたり商品開発に携わってきたが、「北海道や京都、沖縄などのスーパースターの名前にあやかって作ること」が多く、そこに「埼玉」が登場することはなかったという。

「大ヒットした、あの映画の第1弾の時に、自分の周りの埼玉の人たちが『ダさいたま』といじられているのに大笑いしながら埼玉愛を爆発させていたのを目の当たりにして、次回このような機会があれば『埼玉が主役になる商品を絶対に作りたい! みなさん喜んでくれるはずだ!』と確信し、その時期を虎視眈々と狙っていました。そして、ついに今年『その時』が来た......!」(本田さん)

あの映画とはもちろん、「翔んで埼玉」のこと。2023年11月23日に続編の「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」が公開され、ついに本田さんの思いが実ったのである。

新商品開発にあたっては"埼玉の名に恥じぬ美味しい商品"を目指し、ありったけのこだわりを詰め込んだという。しかし、それでも、「はっきりいってまだまだ足りません...!!!」。今後も埼玉愛溢れる商品を出したいと考えている。

不二家に依頼してミルキー風味に仕上がった「THE さいたまタルト・川越芋」と芳醇な狭山茶の風味を楽しめる「THE さいたまロール・狭山茶」は、 24年1月31日までの販売予定。

Jタウンネット

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