自宅が本格ビストロに変身! カルディの超優秀パテ・テリーヌ・リエット3選
2019年12月29日(日)10時50分 食楽web
食楽web
年末年始。ホームパーティーが増える時期です。そんな家飲みをする際、ちょっと気の利いたおつまみがあると、宴もさらに盛り上がりますよね。そこで大活躍するのが、おなじみカルディです。
パテやテリーヌ、リエットなど、本格ビストロで出されるようなお料理が缶詰や瓶詰めで売っています。しかも、バゲットさえあれば、レストランレベルの前菜になるほど超優秀。でも実際、カルディに行くと、あまりにも種類が多いので、どれを買うべきか悩んでしまいがちです。
そこで、カルディの缶詰を買い集め、編集部で食べ比べをしてみました。その中でもっともレストランに近い味わいのベスト3をご紹介します。
ビストロ顔負けの味の缶詰はコレだ!
カルディで集めたのは、オリジナル商品の「まぐろのパテ」3種、瀬戸内レモンを使用した「鴨のリエット」「サバのリエット」の2種。さらにフランスのデュック・ドゥ・ガスコーニュのテリーヌ3種、同じく仏メーカー・エナフの「レバー入りポークパテ」、日本のマルハニチロの「ラ・カンティーヌの豚のリエット」
今回、カルディで集めてきたのは全10缶。パテやテリーヌ、リエットと名がつくものです。その中で、甲乙付け難いくらい美味しかった缶詰はズバリ3つ。順にご紹介しましょう。
まずは、フランスで1953年に創業、フォアグラで有名なデュック・ドゥ・ガスコーニュのテリーヌです。同社が作るフォアグラは品質が高く、毎年のようにパリのコンクールでメダルを受賞している逸品。パテやテリーヌも作っており、それらを缶詰にして4年も長期保存出来る“超グルメ缶”を作ったことにより、世界中のグルメたちから絶賛されているんです。
そのテリーヌ缶は、カルディでは3種類販売されており、1缶498円なのに、どれも本格的なフレンチの味わいです。あえて1つを選ぶなら「鴨のテリーヌ(フィグ・シラー入り)」。しっとりとした鴨肉の中にドライフィグ(乾燥イチジク)が入っており、口に含めば、シラー(ぶどう)の香りがふわっと広がります。濃厚な鴨肉の脂のコクと、舌に残る肉とイチジクの粒感が、非常に味わい深く、特に重めの赤ワインにぴったりです。
「デュック・ドゥ・ガスコーニュ 鴨のテリーヌ(フィグ・シラー入り)」65g・498円。材料は、鴨肉、鶏肝臓、豚脂、豚ネック肉、卵、赤ワイン、乾燥いちじく、食塩、香辛料
ちなみにデュック・ドゥ・ガスコーニュの他のテリーヌ、「ホロホロ鳥のテリーヌ」と「ロブスターのテリーヌ」も紹介しておきます。ホロホロ鳥は、鴨のテリーヌより、肉の食感がしっかりしていて、中にはピンクペッパー、ブラックペッパーが入っています。そのペッパーが口の中でプチッと潰れるたびにスパイシーさが広がります。
「デュック・ドゥ・ガスコーニュ ホロホロ鶏のテリーヌ」65g・498円。ホロホロ鳥の肉、豚脂、鶏肝臓、豚ネック肉、卵、ワインを使用
また、「ロブスターのテリーヌ」は、オマール海老をふわっと滑らかなペースト状にしていて、そこにマンダリン、グレープフルーツ、レモンなどの柑橘類が使われています。非常に優しい味わいで、白ワインやシャンパンなどにぴったり。
「デュック・ドゥ・ガスコーニュ ロブスターのテリーヌ」65g・498円。ロブスター、タラ、ジャガイモ、卵、玉ねぎ、トマト、ワイン、マンダリン、グレープフルーツ、レモンなどを使用
というわけで、「デュック・ドゥ・ガスコーニュ」はどれも、見かけたら買っておいて損はありません。
続いて、2缶目は、マルハニチロが出している「ラ・カンティーヌ」ブランドの「豚のリエット」です。こちらは缶というより瓶ですね。
「ラ・カンティーヌの豚のリエット」50g・540円。豚肉、豚の脂、玉ねぎ、人参、ワイン、塩などを使用
豚肉をワインと野菜、香辛料で長時間かけて加熱するという、王道のリエットの製法で仕上げた逸品です。まさにレストランでいただくフレッシュなアミューズのように、ふわふわ&滑らか。そして非常に上品な味わいなんです。瓶もエレガントなのでそのまま出してもお洒落なのが嬉しいですね。
そしてオススメ3品目は、フランスのポークパテのシェアナンバー1を誇る老舗・エナフ社の「レバー入りポークパテ」です。こちらも瓶詰めです。2瓶セットで、1瓶あたり45g。この量は、1回で食べきれるので、意外と便利。
「レバー入りポークパテ」2瓶セット(45g×2)561円
エナフは、パテだけでなく、テリーヌやリエットもたくさん出していますが、カルディで売っていたのはポークレバーをコニャックで風味づけした「レバー入りポークパテ・コニャック風味」と、アヒルレバーをオレンジで風味づけした「レバームース・オレンジ風味」の2種類。
とくに「レバー入りポークパテ・コニャック風味」は、レバーパテをコニャックでクセを抑えて仕上げた大人の味。食べた後に鼻から抜けるコニャックの香りがたまらなく美味。どっしり重めの赤ワインと合わせると、まさに本場のビストロで食べているような気分になります。
というわけで、年末年始にストックしておきたい絶品おつまみ缶詰は、
(1)デュック・ドゥ・ガスコーニュの「鴨のテリーヌ」
(2)マルハニチロ『ラ・カンティーヌ』の「豚のリエット」
(3)エナフの「レバー入りポークパテ」
となります。
そのほか、今回はカルディ・オリジナルの「まぐろパテ」シリーズ3つや「瀬戸内レモンを使ったサバのリエット」や「チキンのリエット」も食べ比べてみました。
カルディ・オリジナルの「まぐろパテ」シリーズ。「ローストアーモンド&黒胡椒」「スモークチーズ&レモン」「ローズマリー&ケッパー」各265円
このオリジナルシリーズは、ツナ缶やチキンフレーク缶のように、軽くあっさりめに仕上げてあります。フレーバーが色々あって、食べ比べるのは面白いのですが、ワインと合わせると、少し香りの邪魔になったり、脂が少ないのでコクも控えめすぎて、印象が薄い感じがします。そのまま食べるよりも、サンドイッチなどにして野菜と合わせると美味しいです。
ぜひ、年末年始の家飲みのおつまみの参考にしてください。
(撮影・文◎土原亜子)