低気圧が度々発達 強い寒気流入 太平洋側にも影響 雪の強まりに注意・警戒
2022年1月10日(月)18時19分 tenki.jp
11日は本州の南を低気圧が発達しながら北東へ進み、12日は冬型の気圧配置になるでしょう。強い寒気が流れ込み、大雪や暴風雪の恐れがあります。16日頃も北海道付近で低気圧が発達し、冬型の気圧配置になるでしょう。雪の降り方に注意・警戒が必要な日が続きます。
11日 低気圧が発達 西から強い寒気流入 九州の山沿いは大雪の恐れ
11日は、本州の南岸の低気圧が、発達しながら北東へ進むでしょう。夜には三陸沖に達する見込みです。日本海北部の低気圧は、動きが遅いでしょう。日本付近には、西から強い寒気が流れ込む見込みです。上空1500メートル付近で、マイナス6℃以下の寒気が、朝には九州北部に、夜には東海付近まで流れ込むでしょう。平地で雪の目安の寒気です。
九州は雨が降り、雪が混じることがあるでしょう。北部の山沿いを中心に大雪になる恐れがあります。
中国地方や四国から東海にかけも、雨や雪が降るでしょう。関東は雨が降る見込みです。ただ、北部では山沿いを中心に雪になり、平野でも雪が1センチ程度、積もる所があるでしょう。東海や関東南部など、大気の状態が非常に不安定になり、雷が鳴ることがある見込みです。雷雲の周辺では、竜巻などの激しい突風が発生する恐れがあります。発達した積乱雲が近づく兆しがあるときは、建物の中など、安全な場所に移動してください。
北陸や東北も雪や雨が降る見込みです。北海道も次第に雪が降り出し、ぶふくでしょう。
12日〜14日頃 冬型の気圧配置 強い寒気 大雪・暴風雪の恐れ
12日は、発達した低気圧は北海道付近に進む見込みです。14日頃にかけて、日本付近は冬型の気圧配置になるでしょう。日本海側を中心に雪が降る見込みです。
この期間、雪が強まることがあり、注意、警戒が必要です。12日は、北海道の太平洋側でも、低気圧の影響で雪が降り、降り方が強まるでしょう。湿った重い雪で、電線に着雪すると、停電が発生することがありますので、懐中電灯の準備や携帯電話の充電などしておくとよいでしょう。
13日から14日にかけて、上空5500メートル付近で、マイナス36℃以下の寒気が、北陸付近を中心に流れ込む見込みです。平地で大雪の目安の寒気です。特に北陸付近では、雪雲が発達するでしょう。日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)が顕在化し、北陸付近にかかる可能性もあります。日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)とは、シベリア大陸から流れ込んだ冷たい風が、朝鮮半島北部に位置する長白山脈によって、いったん二分されたのち、風下である日本海で再び合流することによってできる収束帯(雪雲が発達しやすいライン)のことです。この発達した雪雲は、次第に南へ下がり、山陰の平地にもかかることがあるでしょう。山陰でも大雪になることが考えられます。
雪雲は太平洋側にも流れ込む見込みです。関東南部の平野なども雪が舞うことがあるかもしれません。
12日から14日頃にかけて、日本付近は季節風が強まります。北海道から北陸を中心に暴風が吹き、暴風雪の恐れもあります。猛ふぶきや大雪により交通に影響が出る可能性があります。最新の気象情報を確認し、車の運転などは無理をしないでください。
16日頃から再び低気圧が発達 強い寒気流入 雪の降り方に注意・警戒
15日頃は、冬型の気圧配置はいったん緩むでしょう。16日頃、再び北海道付近で低気圧が発達し、冬型の気圧配置になる見込みです。日本付近に、西から強い寒気が流れ込むでしょう。12日から14日頃と似た気圧配置、気象条件になる予想です。北海道から北陸を中心に大雪や暴風雪になる可能性があります。北海道の太平洋側での湿った雪の強まり、北陸付近での雪の強まり、JPCZによる北陸から山陰にかけて平地での雪の強まり、太平洋側への雪雲の流れ込みに、数日にわたって注意、警戒が必要になることが考えられます。