逗子斜面崩落5年、現場で市長らが黙とう…「女子高校生の被害者は社会人になっている年齢」

2025年2月6日(木)8時57分 読売新聞

花束を供える中高生ボランティアら(5日、逗子市池子で)

 神奈川県逗子市池子で2020年2月、市道脇のマンション敷地の斜面が崩れて女子高校生(当時18歳)が死亡した事故から5年となった5日、事故現場で桐ヶ谷覚市長ら関係者が献花と黙とうをし、近所の人や通学途中の小中学生が花束を供えた。

 事故現場では発生時刻の午前7時58分、約10人が手を合わせるなどした。桐ヶ谷市長は「5年がたち、(被害者は)社会人になっている年齢。事故は痛恨の極みで二度と起きてはならない」と述べた。防災関連の活動をする中高生ボランティア代表の男子中学生(14)は、「逗子でこのような事故が起きたことを次世代に伝えていく」と誓った。

 事故を受け、市は市道脇や学校に隣接する斜面の定期点検を毎年2月頃に行っている。今年は3日に実施され、技術系など48人の職員が地盤品質判定士会の判定士とともに計141か所を巡回。斜面や擁壁のひび割れや亀裂の有無、植栽の状況などを確認した。

 事故を巡っては、遺族がマンション管理会社や区分所有者に、マンション住民らが管理会社などにそれぞれ損害賠償を求める訴訟を起こしていたが、いずれも和解が成立している。

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