無許可の動物園「ノースサファリサッポロ」、国道沿いの違法看板の撤去開始

2025年2月8日(土)8時49分 読売新聞

骨組みだけになった「ノースサファリサッポロ」の看板(7日、札幌市南区で)

 札幌市南区の市街化調整区域で開発許可を得ないまま民間動物園「ノースサファリサッポロ」が20年近く営業している問題を巡り、中野国土交通相は7日の閣議後記者会見で、運営会社「サクセス観光」が園付近の国道沿いに違法設置していた看板の撤去を始めたことを明らかにした。

 国交省北海道開発局によると、看板は国道230号沿いに計5か所あり、2006年頃からイベント告知や道案内に使われていた。同社は道路法違反を理由に撤去を求める行政指導に従っていなかったが、読売新聞が4日付朝刊で違法設置を報じたところ、道路点検の委託先業者が6日夕、看板の一部が撤去されているのを発見したという。

 同社は7日、取材に「2月中旬までに撤去を終える」と回答。道案内の看板設置は容認されていたとも説明したが、道開発局は「そのような経緯は確認されていない」としている。

 同園は05年7月、都市計画法上の開発許可を得ずに開業した。法令順守を求める市の行政指導も無視して拡張を続け、これまでに計156棟の違法建築が確認されているという。

 この日の会見で中野国交相は「こういう状態にあるのは大変に遺憾」と指摘。市は全施設の除却命令を出す準備を進めている。

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