気象庁暖候期予報 今年も夏は暑い予想 エルニーニョ現象の動向注目

2023年2月21日(火)14時40分 ウェザーニュース

2023/02/21 14:35 ウェザーニュース

今日2月21日(火)、気象庁は3〜5月にかけての3か月予報と、この夏の暖候期予報を発表しました。今年も夏の気温は平年並みか平年よりも高く、暑くなる見込みです。
エルニーニョ現象の発生の可能性があるものの、現時点では夏の天候への大きな影響はないとみられます。

春は西日本〜北日本で気温が高い傾向

3〜5月の春の期間はアリューシャン付近の寒気が弱いため、日本列島の上空に流れ込みにくくなるとみられます。このため、西日本から北日本の広い範囲で気温は平年よりも高い予想です。
積雪の多い地域では雪解けが普段の年より早く進みますので、融雪による河川の増水や地すべりなどに注意をしてください。
降水量は全国的に平年並みの予想で、春らしく天気は周期的に変化する見込みです。

夏の前半を中心に高気圧が強まる

6〜8月の天気傾向

今年の夏はラニーニャ現象は解消しているとみられるものの、前半は影響が残る見通しです。太平洋熱帯域の西部で海面水温が高く、インド洋熱帯域では低く、南シナ海からフィリピンの東海上で積乱雲の発生が多い予想となっています。
このため、上空の高い所を覆うチベット高気圧は北東側で強く、偏西風は平年よりも北を吹く予想です。太平洋高気圧は北への張り出しが強く、日本列島は暖かな空気に覆われやすくなります。
夏にかけてエルニーニョ現象が発生する可能性はありますが、現時点では天候への影響が大きくはならないとみられます。

夏は早い時期から猛暑の可能性も

6〜8月の気温

夏の前半を中心に太平洋高気圧の北への張り出しが強くなる上、チベット高気圧も北東側で強まることから、日本列島は暖かな空気に覆われやすく、気温が上昇する見通しです。
6〜8月の3か月の平均気温は西日本から北日本で平年並みか平年より高く、沖縄と奄美で平年並みの予想となっています。
昨年のように早い時期から厳しい暑さになることも考えられるため、熱中症など暑さへの備えは早めに進めておくと良いかもしれません。

降水量は平年並みもエルニーニョ現象の動向には注意

6〜8月の降水量

梅雨の期間及び夏の期間の降水量は、全国的に平年並みの予想です。夏の前半に太平洋高気圧の勢力が強まるため、梅雨の早い時期から梅雨前線の活動が活発になる可能性があります。
エルニーニョ現象が発生し、影響が大きくなった場合は、夏の後半に太平洋高気圧が勢力を弱め、日本列島に湿った空気が流れ込みやすくなる見込みです。エルニーニョ現象の動向次第で、夏の後半の天候は変化しますので、今後の情報に注意をしてください。

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