日本維新の会、活動方針原案に参院選「与党過半数割れを実現」…教育無償化の断行を明記
2025年2月28日(金)5時0分 読売新聞
日本維新の会の吉村代表
日本維新の会の2025年の活動方針の原案が27日、判明した。与党と合意している社会保険料の引き下げや教育無償化を断行すると明記し、今夏の参院選で「与党過半数割れを実現する」と打ち出した。3月1日に東京都内で開く党大会で決定する予定だ。
原案では、「与党過半数割れの状況を最大限にいかして公約を実現する」とうたい、高校授業料無償化や社会保障改革に関する与党との政策合意を念頭に、「しがらみのない維新にしか言えない提案、議論をし、合意内容を着実に履行する」と盛り込んだ。
参院選については「与党の過半数割れを実現し、さらなる公約の達成を目標とする」と記した。
維新は24年の活動方針で「与党の過半数割れと野党第1党を獲得する」と掲げたものの、同年10月の衆院選では議席を減らして敗北を喫している。
衆院選後に就任した吉村代表(大阪府知事)は、野党第1党を目指さず、馬場伸幸前代表の拡大路線からの転換を主張しており、25年の方針案ではこうした意向を反映したとみられる。
原案ではまた、地方議員らの不祥事が目立つことから、ガバナンス(組織統治)を強めることや、職員数の増加による党本部機能の強化などにも取り組むとしている。