太陽の上側に逆さ虹が出現 関東や伊豆周辺の空に「環天頂アーク」

2021年3月19日(金)7時50分 ウェザーニュース

2021/03/19 07:53 ウェザーニュース

神奈川県相模原市より(19日7時30分頃の様子)
今日19日(金)朝は関東から西の太平洋側では晴れているところが多くなっています。関東や伊豆半島周辺では北陸から関東方面に進む上空高いところにある雲の端にあたり薄雲が広がった影響で、鮮やかな環天頂アークが出現しました。
「アーク」は、高層の雲のもとになっている氷の結晶がプリズムの役割をとなり、太陽の光が屈折して色が分かれて、空に虹色の輝きが現われる現象です。氷の結晶の形や並び方などによって、様々なタイプのアークがあり、太陽を中心とし、できる位置で名前が変わります。

環天頂アークとは?

太陽の周辺に見られる様々な虹色現象

「環天頂アーク」は、太陽よりもかなり上の方に見られ、太陽の中心から46度前後の空の高いところに出現します。太陽の方に向かってきれいな虹色のカーブを描き出すことから、逆さ虹とも呼ばれます。
地上からの太陽の高さが22度前後の時に最もはっきり現れると言われており、日の出後の2時間くらい、または日没前の2時間以内が見えやすい時間帯です。

天気下り坂のサインではない

今日、アークを創り出した雲は、本州上空を流れる強い西風、ジェット気流周辺で発生したものと考えられます。
低気圧や前線の前面に発生したものではありませんので、天気の下り坂にはつながらない見込みです。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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