手塚治虫ゆかりの宝塚市が市制100年に向けて「火の鳥」像にタイムカプセル
2025年3月28日(金)15時52分 読売新聞
「火の鳥」像の台座に収納されるタイムカプセル(兵庫県宝塚市で)
2054年の兵庫県宝塚市制100周年に向けて、平和を願うメッセージなどを託したタイムカプセルが27日、同市武庫川町の平和モニュメント「火の鳥」像内におさめられた。
像は市立手塚治虫記念館前にあり、手塚治虫の代表作にちなみ、過去から未来まで人類を見守り続ける「火の鳥」をモチーフにしている。1994年に初代のタイムカプセルを像の台座内に収納。昨年8月に30年ぶりに開封され、平和への思いを込めた児童の作文などが取り出された。
今回は、手塚のキャラクターの描かれたステンレス製の箱を再利用。将来の誰かに宛てた市民らのはがき147通やメッセージ、ロシアによるウクライナ侵略3年を報じた新聞などを入れた。29年後に取り出す。
式典で山崎晴恵市長は「タイムカプセルを通じ、平和を考える気持ちを継いでいきたい」とあいさつ。「なにげない日々が幸せ」とのメッセージを入れた市内の中学1年の男子生徒(13)は「平和ななかで、開封時に立ち会いたい」と話していた。