飼育施設を脱走したイルカ、20キロ離れた小豆島で発見…住民「かわいいのでしばらくいてほしい」

2025年4月5日(土)14時13分 読売新聞

小豆島沿岸で見つかったイルカ(3日午後3時14分、香川県土庄町で)=森克洋撮影

 イルカを飼育している香川県さぬき市の施設「日本ドルフィンセンター」でバンドウイルカの雌1頭(全長約2・9メートル)が3月末に行方不明になった。4月に入り、約20キロ離れた土庄町(小豆島)の湾内で泳いでいるのが見つかった。同センターは県と協議し、海にいけすを設けて保護を試みる予定。(黒川絵理、森克洋、新居直子)

 同センターは瀬戸内海に面し、いけすでイルカ5頭を飼育している。同センターによると、3月28日の昼頃、いけすで泳いでいるはずの雌1頭が外側にいるのを飼育員が発見。その後、行方がわからなくなった。

 4月1、2日に、土庄町役場近くの沿岸部を泳ぐ姿を住民が目撃。連絡を受けた四国水族館(宇多津町)から2日に情報提供があり、同センター職員が現地で確認したところ、顔つきや体の模様などから、逃げ出した雌と判断した。

 センターの網に破損やすき間はなく、どのようにして逃げたかは不明だ。3日には、人気の観光地「エンジェルロード」近くにある現場に住民や観光客らが集まると、岸から20〜30メートルほど離れた海を泳ぐイルカは愛くるしい顔を海面から出していた。職員が与える餌を食べ、元気だという。

 同センターは網で保護することを検討したが、イルカを刺激し、再び行方がわからなくなることを懸念して断念。県と協議し、一帯に10メートル四方のいけすを設けて中に入ってもらう予定だ。

 寺山弘樹センター長(49)は「お騒がせしており、一刻も早く保護したいが、準備に数日かかる。手を差し出すなどしてイルカを刺激することは控えてほしい」と話す。

 イルカが泳ぐ湾近くで美容室を営む女性(42)は「こんなところでイルカが見られるなんてびっくり。かわいいのでしばらくいてほしい」と話し、現場を訪れた同町のパート従業員の女性(48)は「町でイルカを見るのは初めて。かわいいけれど、早くおうちに帰れるといいですね」と語っていた。

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