カラフルなランドセル、人気の色は? 最近のランドセル事情

2020年4月7日(火)5時0分 ウェザーニュース


2020/04/08 11:55 ウェザーニュース

今年は小学校の入学式が変則的になるところもあるようですが、春はピカピカの1年生のランドセルがまぶしく見える時季です。男の子は黒、女の子は赤と決まっていたランドセルは昔の話。今は茶、ピンク、水色、紫、青、緑、シルバーなどさまざまな色であふれています。お孫さんにランドセルを贈ろうというお祖父さん、お祖母さんは迷ってしまいます。

10代は3分の1が「その他の色」だった

ウェザーニュースは、「ランドセルは何色だった?」というアンケート調査を行いました(4月1〜2日実施、8001人回答)。圧倒的に「黒/赤」が多数派ですが、年代別にみると10代、20代の若い世代は変化が起こっていて、10代は3人に1人が「その他の色」だったのです。
「黒/赤」以外と回答した人のコメントをみると、「ピンクでメタリックな派手な奴」「黒、青、緑の三色です」「オレンジ色っぽい黄色」「ミルクチョコレート」など。また「ランドセル使わず」という人は、「ランドセルではなく肩がけカバン」「学校指定の黄色いランリュックでした」など。なかには「風呂敷でした」という人もいました。

ランドセル商戦は前年のGW〜お盆

「ランドセルの販売は、お子様が入学する前年のゴールデンウィークからお盆がピークです。お金を出すのはお祖父さんやお祖母さん、ショールームには両親とお子様が来店して、お子様が選ぶパターンが多いです」と言うのは、ランドセルメーカー大手のセイバン(本社・兵庫県たつの市)のランドセル事業販売促進グループの日高洋さんです。
今のランドセルは色とりどりですが、いつからカラフルになったのでしょうか。
「大手スーパーさんが2001年に24色のランドセルを発売したことが契機でしょうか。当社を含めてランドセルメーカーが一気に多色化しました」(日高さん)

男の子は黒、女の子は多色化の傾向

選ぶのに迷いそうですが、どんな色のランドセルが人気なのでしょうか。
「男の子は今も黒が主流ですが、茶色や紫色も人気があります。女の子は多様化していて、赤だけでなくピンク、茶色、紫色などが人気の色です。地域別にみると、関西地方はキャメル色が多いなど地域的な特色もあります」(日高さん)

進化しているランドセル

ランドセルに求められる機能は、今も昔も耐久性ですが、新しい機能も加わっているそうです。
「小学校の6年間使い続けるのですから、耐久性が最も重要です。女の子は大事に使いますが、男の子はランドセルが武器にもなれば、身を守る盾にもなり、場合によっては乗り物になったりしますから、耐久性は最重要事項です」(日高さん)
新機能も加わっています。
「他社さんもそうですが、背負ったときの負担軽減のために、“立ち上がりセカン”といって、ランドセルが垂れずに体に密着するつくりになっています。登山のときのザックと同じように体に密着するように背負えば疲れも少なくてすむからです。
安全性の面では、ランドセルの背面に“リフレクター(反射板)”を付けています。車のライトが当たれば反射して、車の運転者に気づいてもらいます」(日高さん)

「A4ファイル」対応で大容量化

学校で配られるプリントが、従来のB5判からA4判になったため、大容量化したのも最近の変化です。
「“A4ファイル対応”といって、A4判用紙をとじたファイルも収納できるように、昔より容量が大きくなっています。そのぶん重くなっていますが、“背負いアップ”でお子さんの負担にならないように工夫しています」(日高さん)
今年も小さな背中に大きなランドセルを背負った新1年生が誕生する季節です。子どもたちの健やかな成長を見守りたいですね。


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