熊本地震から2年 夜の地震への備え

2018年4月13日(金)18時31分 tenki.jp

熊本地震からあすで2年が経ちます。先日の島根県西部の地震もそうでしたが、地震は昼夜を問わず発生します。防災への意識は高まっていますが、暗闇の中でも落ち着いて行動できる準備ができているでしょうか。
今回は東京都豊島区にある「池袋防災館」にもお邪魔して、夜の震災も体験してきました。

大きな揺れに襲われた夜

熊本地震では2016年4月14日21時26分と16日01時25分に熊本県益城町で最大震度7を観測し、熊本県のほか大分県でも強い揺れが相次ぎました。また、それらの強い揺れの多くは夜遅くから未明に発生しました。
防災訓練などは日中に行われることが多く、夜の地震への備えを忘れてしまいがちです。夜に被災すると、暗闇の中ではどこに何があるかわからず、動くこともままなりません。また、避難をするにしてもパジャマ姿でいいものかと悩みます。そして外に出ても明かりがなく、何を頼りに避難所に行けばよいかもわかりません。

就寝中に揺れを感じたら

池袋防災館では、2018年4月から防災体験ツアーでナイトコースが新たに始まり、夜間の発災を想定した体験ができるようになりました。私は実際に震度6強と震度7の揺れを体験しました。
体験をしてみると、揺れるとわかっていたにもかかわらず、その大きな揺れに戸惑い、身動きのとれなさに恐怖を感じました。今回は布団と枕が用意されていたので、咄嗟に枕で頭を覆いました。恐さからか、揺れは体感では長く感じられましたが、実際に家具が倒れてきたり、ガラスが割れる音などが聞こえたりすると、もっと恐怖を感じるかもしれません。

では、実際就寝中に揺れを感じたときはどうしたらよいのでしょか。
就寝中に揺れに気付いた場合は、割れたガラスの破片が飛んできたり、家具などが倒れてきたりすることに備えて、布団や枕にくるまって頭とからだを守りましょう。焦って何かにしがみつこうとしたり、驚いて布団から出ようとしたりせず、まずは布団の中で身を守り、揺れがおさまるのを待つようにしましょう。

震災に備えた寝室づくり

寝室は就寝時間を含む多くの時間を過ごすため、そこで被災してしまう可能性も大いにあります。夜の震災に備えて、寝室の安全を確認してみましょう。
・普段寝ている場所に寝ころび、揺れによって頭に物が落ちてくる危険がないか確認する。
・足元にスリッパや靴などを準備しておく。
・動きやすい着替えも寝室に用意しておく。
・メガネや携帯電話などの必需品はすぐ手にできるよう枕元に置く。メガネはメガネケースに入れておく。
・窓の近くでは寝ないように心がける。できない場合は窓に飛散防止フィルムなどを貼って対策をする。
・家具を設置する場合は、寝ている場所に倒れてこない、落ちてこない、逃げ道をふさがない場所に置く。
これらのポイントに気を配るだけでも、安全な寝室づくりの手助けとなるはずです。費用がかかる対策や準備にはなかなか気が進まない人も、これらの対策の中にはすぐに実践できることもあります。
いざという時のために、できることから取り組んでみませんか。

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