SNS型投資詐欺の被害金をマネーロンダリングか、中国籍夫妻を容疑で逮捕…複数口座に33億円入金
2025年4月18日(金)20時43分 読売新聞
福岡県警察本部
自社の法人口座に振り込まれたSNS型投資詐欺の被害金を正当な商取引と装って資金洗浄(マネーロンダリング)したとして、福岡県警は18日、雑貨品販売会社「川阪」(大阪府羽曳野市)代表ら中国籍の夫妻を、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益仮装)の疑いで逮捕した。県警は同社名義の複数の口座に計約33億円の入金を確認しており、カンボジアなどの詐欺グループに流れた可能性があるとみている。
逮捕されたのは、大阪市東住吉区今川4、同社代表の
発表によると、2人は2023年6月19〜28日、FX(外国為替証拠金)取引名目の投資詐欺の被害金2855万5242円について、何者かが19回にわたって同社名義の2口座に振り込んだ際、振り込み元を同社の取引会社2社の名義にし、犯罪収益の取得を仮装した疑い。県警は2人の認否を明らかにしていない。
県警は、SNS型投資詐欺などの被害に遭った少なくとも43都道府県の約450人が振り込んだ金の行方を追跡。その結果、約1200の法人口座などを介し、この2口座を含む同社の複数の口座に計約33億円が集約されていたという。
仲介に使われた口座を詐欺グループ側に提供したとして、別の中国籍の男ら2人が犯罪収益移転防止法違反容疑などで逮捕、起訴されている。県警は男2人がカンボジアを拠点とする詐欺グループに関与したとみている。