【整体プロが指南】太りやすい人に足りない「たった1つの習慣」
2024年4月20日（土）6時0分 ダイヤモンドオンライン
【整体プロが指南】太りやすい人に足りない「たった1つの習慣」
「自力整体」とは、整体プロの技法を自分におこなう人気メソッドです。「久しぶりにぐっすり眠れた」「健康的にダイエットできた」「10年間苦しんできた慢性痛から解放された」「脊柱管狭窄症の診断を受けたが、痛みが和らぎ手術を回避できた！」「更年期の不調が消えた」など、多くの声が寄せられています。現在、国内・海外で約1万5000名が実践。鍼灸、整体、ヨガを構成した動きで、痛み、コリ、冷え、疲労、不眠、便秘、不定愁訴を解消します。今回、3分以内で痛みや不調を解決するワークを集めた『すぐできる自力整体』が発売。症状別の「悩み解決ワーク」のほか、じっくりほぐして骨盤調整もできる「4つのコース（動画つき）」を収録。著者の矢上真理恵さんは、「不調のほとんどは自力整体で解消できる」と語ります。本書や『すごい自力整体』より一部を抜粋・編集し、その中身を紹介しましょう。監修：矢上 裕 矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家（写真／榊智朗 構成／依田則子）
太りやすい人は何が足りないの？
——「自力整体」はダイエットにもオススメでしょうか。
矢上真理恵（以下「矢上」）：そうですね。多くの生徒さんから「先生！ いつのまにか脂肪も落ちていました！」といった報告をいただきます。痛みや不調を解決しながら健康的にスリムになるのは、自力整体の特徴です。
——どうして健康的にスリムになるのでしょうか？
矢上：夜、自力整体をおこなうと、副交感神経が優位になりリラックスして、ぐっすり熟睡できるからだと思います。自力整体は別名「熟睡ダイエット」と言えるかもしれません。
「何をやってもやせません」という生徒さんに生活習慣をうかがうと、「眠りが浅い」という方が多いのです。夜中目覚めてしまったり、何度もトイレに行きたくなったり。圧倒的に、睡眠の質が悪いのです。
熟睡は、代謝や排泄力を高め、ダイエットにも効果的です。熟睡できれば翌朝の便通もよくなりますので、体もスッキリ軽くなるはずです。
11名が「熟睡ダイエット」に成功。その中身とは？
——矢上さんの新刊『すぐできる自力整体』でも、自力整体でダイエットに成功された11名の事例が紹介されていました。
矢上：みなさんの成功の秘訣はやはり「熟睡」できたことだと思います。そして減量と同時に体調不良や痛みも克服されました。これは、熟睡ダイエットの大きな特徴です。
——11名のみなさんが実践されたプログラムの中から、ウェブ読者のみなさんも実践できる内容を教えてください。
矢上：おもな内容は、3ヵ月間、週に2.3回、寝る前に約20分間、本でも紹介している骨盤調整メインの自力整体をやっていただきました。これはとても眠くなります。ねそべっておこなうワークなので、そのまま入眠できてオススメです（★ワークの一部は後半で紹介）。
さらに、ひどい痛みや不調に悩む方には「整食法」という自力整体ですすめる食事法を実践していただきました。これは内臓の休息時間を増やし、胃腸を休ませ体を内側から整えるものです。といっても方法はカンタン。寝る3時間前に夕食を終わらせ、朝食は固形物を控えスープやおかゆにするものです。
——とくに印象的なダイエットモニターさんはいらっしゃいますか？
矢上：無呼吸症候群で眠りが浅かった Kさんは印象的でした。
ボディラインも劇的に変わったKさんの事例
矢上：Kさん（20代・女性）は身長155cmで体重57.6kg。BMI（肥満度を示す指数）では標準でも、キューピー人形のような体型でした。
体は左右非対称。腰椎の湾曲により、重心が右側に傾いていました。体幹の筋力低下で、ウエストまわりにたっぷり脂肪がついていたのです。さらに猫背、ストレートネック、巻き肩。呼吸は浅く、夜は無呼吸症候群で眠りが浅く、疲れ、冷え、頭痛、ひどい月経痛に悩まされていました。
呼吸の浅いKさんには、胸郭の緊張をほぐすワークも指導。骨盤をゆるめる自力整体で熟睡を促しました。
すると3ヵ月後、ボディラインは劇的に変化。右側に傾いていた体は正常になり、歩行時、きちんと腹筋とお尻に力が入るようになり、お尻は一まわり小さくなりました。
体重はマイナス3kgと微減でしたが、ウエストはなんとマイナス11cm。湾曲していた腰椎を矯正したことで、胴まわりの余分な脂肪は自然に落ちていったのです。
カチカチに硬かった胸郭が柔軟になると、深い呼吸もしっかりできるように。無呼吸症候群の症状も改善。朝まで目覚めることなく熟睡できるようになりました。
「熟睡できると、体にたまった不要なものが自然と落ちていくのですね。今では自力整体をやらないと気持ちが悪いほどハマっています」肌ツヤもよくなり、見た目もすっかり若返ったKさんでした。
——Kさんも実践された、熟睡にも役立つワークの一部をご紹介ください。
矢上：「骨盤周囲の筋肉を脱力＆リセット」のワークを紹介しましょう。骨盤をほぐして、血行促進、熟睡に役立ちます。硬くなった骨盤の筋肉をほぐし、正しい位置に戻します。
矢上 真理恵（やがみ・まりえ）写真左矢上予防医学研究所ディレクター1984年、兵庫県生まれ。高校卒業後単身渡米、芸術大学プラット・インスティテュートで衣装デザインを学び、ニューヨークにて独立。成功を夢見みて、徹夜は当たり前、寝るのはソファの上といった多忙な生活を続けた結果、心身のバランスをくずし動けなくなる。そのとき、父・矢上裕が考案し約15,000名が実践している「自力整体」を本格的に学び、心身の健康を取り戻し、その魅力を再発見。その後、自力整体ナビゲーターとして、カナダ、ヨーロッパ各地、イスラエルにて、クラスとワークショップを開催。さらに英国の名門セントラル・セント・マーチンズ大学院で「身体」をより体系的に学び、2019年に帰国。現在、国内外の人たちに自力整体を伝えながら、女性のための予防医学をライフワークにしている。著書に、『すごい自力整体』（ダイヤモンド社）がある。監修者：矢上 裕（やがみ・ゆう）写真右矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家1953年、鹿児島県生まれ。関西学院大学在学中の2年生のとき、予防医学の重要性に目覚め、東洋医学を学ぶため大学を中退。鍼灸師・整体治療家として活躍するかたわら、効果の高い施術を自分でできるように研究・改良を重ね「自力整体」を完成。兵庫県西宮市で教室を開講、書籍の出版やメディア出演などで注目され、全国から不調を抱える人々が続々と訪れるようになる。現在約500名の指導者のもと、約15,000名が学んでいる。著書に『自力整体の真髄』『はじめての自力整体』（ともに新星出版社）など多数。遠隔地の人のために、オンライン授業と通信教育もおこなう。 写真／榊智朗
