遮断機ない踏切で9歳女児はねられ死亡、運転士を書類送検…警笛鳴らしたか詳細は不明
2025年4月20日(日)14時37分 読売新聞
女児が亡くなった高崎市の第4種踏切
群馬県高崎市の踏切で昨年4月、小学4年の女児(当時9歳)が電車にはねられて死亡した事故で、県警が昨年12月、上信電鉄の30歳代男性運転士を業務上過失致死容疑で前橋地検高崎支部に書類送検していたことが、捜査関係者への取材でわかった。起訴を求める「厳重処分」の意見は付けていないという。
事故は昨年4月6日朝、高崎市吉井町小暮の上信電鉄の「
捜査関係者によると、運転士は同日午前8時50分頃、踏切の約70メートル手前で、踏切に近づいてくる犬と女児を発見、4種踏切で女児が踏切に入る可能性があったのに警笛を十分に鳴らさないなど注意義務を怠り、女児を死亡させた疑いが持たれている。
一方、県警が「厳重処分」の意見を付けなかったのは、踏切では電車の走行が優先されることなどが理由とみられる。
国の運輸安全委員会が先月公表した事故調査報告書では、警笛について、運転士が約50メートル手前で鳴らしたと説明したが、自宅にいた女児の父親や一緒に散歩した親戚は音を聞いていないと主張。記録がなく、詳細は不明としていた。