万博でコスプレはアリなのか...Xで論議に 主催者「入場は可能」、マナーには注意

2025年4月25日(金)18時14分 J-CASTニュース

テレビアニメのキャラに扮したコスプレイヤーが、開催中の大阪・関西万博を楽しむ写真などをXで投稿したところ、不快だといった声も一部で出て、議論になっている。

大阪府や国でつくる主催者の日本国際博覧会協会(万博協会)は、公式サイトでコスプレをしての「入場は可能」だとしたうえで、マナーは守るように訴えている。このコスプレイヤーは、マナーは守ったと強調したが、それでも万博にふさわしくないと違和感を持つ人が一定数いるようだ。

「不快に思う人が多くいる」「コスプレ文化も世界に知ってもらう機会」

コスプレイヤーの鹿乃つのさんは2025年4月22日、万博協会からコスプレOKが出たため行くことにしたとXで報告し、24年の人気テレビアニメ「ダンジョン飯」に登場する少女キャラ「マルシル」に仮装して会場を訪れた。

展示された実物大のガンダムをバックにポーズを取ったりして、その写真を次々にXで投稿し、アニメファンらとリプライで交流した。

鹿乃さんはこの日、「万博をコスプレで楽しんだので所感や注意点をまとめる」と題するnoteを書き、コスプレは楽しかったものの、「『なんでもやっていいよ』というわけではないと思います」と愛好者に注意を促した。

例えば、「撮影で長時間スペースを占拠」「露出の多い衣装で来場」などを挙げ、「何かしらの形で秩序が乱れ、他のお客さんからクレームが多数入るようなことがあれば、今後コスプレ来場が完全NGになる可能性も非常に高いなと感じました」なとどつづった。一方で、「スタッフの方は、コスプレをすごく歓迎してくれている雰囲気がありました!」「コスプレ来場を解禁してくれた万博に感謝しかない」とも書いていた。

ところが、万博でコスプレはいいのかといったリプライも次第に来るようになり、24日になると、疑問や批判が相次いで鹿乃さんのアカウントは炎上状態になった。

批判的な意見としては、「不快に思う人が多くいる」「コスプレ会場以外のコスプレって駄目」「推し活より承認欲求なんだとしか思わなかった」といった声が出た。もっとも、「脊髄反射せずに公式回答見ろよ」「日本のコスプレ文化も世界に知ってもらう機会」などと鹿乃さんを擁護する声も見られた。

「会場内の公序良俗に反する服装や平穏を乱す行為は禁止」

これに対し、鹿乃さんは、自らの考えを理解する向きに感謝するとともに、批判については1つ1つ反論した。

「自分の『不快』を理由に、ルールを守っている人を叩いて排除する」
「コスプレを披露するために行ったんじゃないのだけ知っておいてほしい」
「マナーを守ってコスプレをしているのに、なんでこんな叩かれてるの?」

鹿乃さんが自らのnoteを紹介したX投稿は、吉村洋文大阪府知事や横山英幸大阪市長もリポストしており、鹿乃さんは、「私の万博での行動も記事の内容も、万博側的には問題なしと判断されていると思います」と強調した。

コスプレや仮装について、万博協会は、公式サイトのQ&Aで、「持込禁止物に該当しないものであれば、装着しての入場は可能です」との見解を示している。その一方で、「会場内の公序良俗に反する服装や平穏を乱す行為は禁止です」とクギを刺している。

会場内には着替え場所はないとしたうえで、「トイレでの着替えは、他の来場者の使用に際して迷惑となる場合がありますので禁止です」とした。さらに、次のような注意喚起も加えている。

「他の来場者の迷惑となるような写真撮影行為は禁止です。他の来場者に迷惑となるおそれがあるもの、不安感や恐怖感を与えるものは入場をお断りする場合があります。顔全体を覆うマスクなど、顔の大半が見えなくなるもの(医療目的で必要なもの等を除く)は、入場をお断りする場合があります。また、安全上の理由から取り外しをお願いする場合があります」

つまり、他の客に迷惑をかけたり、安全を脅かしたりするようなコスプレ行為は、止めてほしいということだ。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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