オンラインカジノで数千回の賭博…大分県警巡査を追送検、懲戒免職処分
2025年4月26日(土)7時53分 読売新聞
大分県警察本部
他人に利用させる目的で預金口座を開設したとして3月、詐欺罪で起訴された大分東署生活安全課巡査(27)について、県警は25日、犯罪収益移転防止法違反と賭博の両容疑で大分地検に追送検した。県警は同日付で、被告を懲戒免職処分にした。
県警によると、被告は昨年8月、金融機関4社の4口座について暗証番号をSNS上で知り合った何者かに有償で教えるなどしたほか、今年1月、オンラインカジノで数千回にわたって賭博をした疑い。容疑を認めているという。
県警は、被告が計5口座で詐取や情報提供を行ったとし、うち4口座に特殊詐欺やSNS型投資詐欺の被害者から計1000万円超が振り込まれていた。
被告は2022年6月から育児休業中で、SNS上の知人の勧めで23年11月頃からオンラインカジノを始めたと話しているという。複数の金融機関に計数百万円の借金があるとみられ、県警はさらなる掛け金を得るために口座情報を渡したとみている。
伊藤英明・警務部長は「職員一丸となって信頼回復に取り組む」とのコメントを出した。