小室圭さん(33)とは「一定の距離感を保っていた」というが…母・小室佳代さんが「自伝」に書かなかった“家族の実像”
2025年4月27日(日)7時0分 文春オンライン
小室圭さんの母、佳代さんが上梓した自伝「ブランニューデイ あたらしい日」(内外出版社)が話題だ。
「Amazonでは2月6日の発売日初日に子育てノンフィクションカテゴリーで1位にランクインし、その後、しばらく“在庫なし”状態に。定価の2倍以上の値が付いた転売品と思しき同著が販売されるなど、注目度の高さが改めて浮き彫りになりました」(宮内庁担当記者)

自伝では、自身の生い立ちや元夫との出会いと別れ、シングルマザーとして圭さんを育ててきた苦労などが、時折読者に語り掛けるような口調で綴られる。Amazonのレビューを見ると、半数以上の62%が「星5つ」の評価だ。
「高評価をつけたユーザーの中には“穏やかな物語を読んでいるようだった”という趣旨のレビューを寄せている人も。“この本によって、佳代さんのイメージは変わっていくのでは”という旨の感想も見られました」(同前)
自己イメージは“良家の子女”
読者からも賞賛を集める自伝の “穏やかな物語”において、佳代さんはどのようなイメージで登場しているのか。〈すべてではありませんが、かっこよくも悪くも、これが本当の私です〉と前置きしたうえで、佳代さんは幼少期をこう振り返っている。
〈3歳から15歳まではピアノを習い、他にも書道や華道など、女子としての素養を身につけるためにあれこれと習わされました〉
“良家の子女”然とした教育を主導したのは母親だったが、その母はやがて病気がちに。佳代さんは高校生の頃から、同居していた祖母と家事を分担し、半ば主婦のような感覚だったという。そんな佳代さんを、後に夫となる男性はこう受け止めたと記される。
〈彼は私に「おっとりしたお嬢さん」という印象を持っていたようですが、料理や家事を素早くこなす様子を知り、「そのギャップが面白い」と感じたようでした〉
女性の素養を叩きこまれた、おっとりしたお嬢さん——。自伝に通底するのは、こうした佳代さんの“自己イメージ”だ。そこからは、元婚約者との金銭トラブルが原因で圭さんと秋篠宮家の長女・眞子さんの婚約延期騒動をもたらした女性の貌(かお)はうかがい知れない。
では、「週刊文春」記者が取材した佳代さんの前半生はいかなるものだったのか。
「家は3畳と8畳くらいの二間だけ」
婚約延期が世間を賑わせていた2018年、「週刊文春」記者は佳代さんの足跡を追って、少女時代の佳代さんが暮らしていた神奈川県の湘南エリアを訪ねた。自伝で佳代さんは鎌倉で生まれ、いったん横浜に引越し、8歳の頃に湘南に戻ったと明かしている。その湘南で佳代さんが暮らしたのは、明治時代に別荘地として開発された地区の、最寄り駅から徒歩数分のところにある一軒家だ。記者の目には、立派な家が立ち並ぶ中にポツンとたたずむ、古めかしく小さな平屋に見えた。
その隣家に住む高齢女性に話を聞くと、佳代さんの母、Yさんとは高校の同級生だという。
「高校の頃は、よくお互いの家を行き来したり、一緒にスキーに出かけたりしていました。卒業後、Yさんは就職したのかな。しばらく疎遠になっていたんだけど、年賀状のやり取りはしていたの。Yさんは、横浜の方で会社の寮に一家で住み込みをして掃除などの賄いをやっているという話でした。でも、その寮が閉じるから、住むところがなくなってしまうと困っていた。ちょうど隣の家が空いていたから、ここを勧めたんです」
借家に越してきた佳代さんは両親と弟、そしてYさんの母との5人暮らしだった。女性が遊びに行くと、「お庭は広いけど、家は3畳と8畳くらいの二間だけ」だったという。
「言葉の端々に負けず嫌いなところが…」
この頃の佳代さんを知る小学校時代の同級生は、当時の取材にこう語っていた。
「放課後、友達と遊ぶときは、お互いの家に遊びに行くのが普通でした。でも一度、『佳代ちゃんの家に遊びに行っていい?』と聞いたら、『ダメ。うちは(母が)忙しいから』と断られた。言葉の端々に負けず嫌いなところが滲んでいました。クラスでは、ピアノやバイオリンなど習い事をしている子が多く、それぞれの習い事の曜日を言い合って、遊べる時間を決めていた。でも、そういう会話に佳代ちゃんが入ってきたことはありませんでした」
前出の高齢女性が語った“佳代さん像”も、この証言と共通していた。
「Yさんはリウマチを患っていて包丁も握れない状態だったので、Yさんの母親が家事をして、佳代ちゃんは弟の面倒を見ていました。佳代ちゃんはとても気が強そうな印象で、母親の代わりに色々やっていました」
母の代わりを務めようとする気持ちが、「気が強そう」な振る舞いに繋がったのか。佳代さんは自伝で、こうした周囲の印象も払拭しようとしたのかもしれない。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル)