鈴木宗男氏の参議院選挙への態度表明、国会会期末の見通し…自民が比例擁立を模索
2025年4月27日(日)10時12分 読売新聞
今夏に改選となる地域政党「新党大地」代表で無所属の鈴木宗男参院議員(比例)の参院選への態度表明時期が、6月22日の国会会期末までずれ込む見通しであることがわかった。自民に復党し、比例選に出る青写真を描くが、国会法により復党なら議員辞職となるためだ。早期に辞めて選挙活動に専念する選択肢もあるが、否定的だ。
参院選の比例を巡り、自民は鈴木氏の知名度に着目。ロシアとウクライナの停戦協議が見通せない中、「ロシア政界にパイプを持つまれな政治家」(自民道連幹部)と再評価する声がある。森山幹事長に近いことでも知られ、党執行部は早い段階から鈴木氏の復党、比例擁立を模索してきた。
ただ、国会法は政党を選ぶ性格が強い比例議員の政党間の移動を禁じており、先に日本維新の会を離党した鈴木氏が自民から出ると表明すれば議員辞職は避けられない。鈴木氏は取材に「表明して議員を辞めれば『任期を全うしないのは身勝手だ』との批判が出る。ここは筋を通したい」と述べ、国会会期末まで判断を保留する考えだ。