《密室のロケバス内でワイセツ行為を3回》在宅起訴されたジャンポケ・斉藤慎二(42)が示談をしなかったワケ《示談金1000万円を支払えなかった?》
2025年4月29日(火)18時0分 文春オンライン
「今後は法廷で争っていく」
3月26日、不同意性交と不同意わいせつの罪で在宅起訴されたお笑いトリオ「ジャングルポケット」の元メンバー斉藤慎二(42)。被告となった斉藤は、張り詰めた表情で周囲にそう打ち明けていたという。
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密室の車内でわいせつ行為
事件は2024年7月30日、テレビ番組収録のため東京・新宿区の路上に停車していたロケバス内で起きた。
「斉藤はこの日、共演していた20代女性のA子さんに性的暴行を加えるなどした疑いが持たれています。わいせつ行為は、密室の車内で3回にわたって行われた」(社会部記者)
ロケを終えた数日後、A子さんは警察に性被害を相談。「同意なくわいせつな行為をさせられた」と訴えた。
「その後、警察は慎重に捜査を進めたうえで、昨年10月7日、斉藤を書類送検しました」(同前)

斉藤は警察の取り調べに対して、「軽率な行動で迷惑をかけたことを反省している」と供述した一方で、「無理矢理ではなかった」と“不同意”とされた点については否定している。
「斉藤の書類送検が報じられると、吉本興業は《重大な契約違反の疑いについて》とコメントを出し、斉藤との契約解除を発表しました」(同前)
未だに“借金地獄”
《重大な契約違反》とは実は、性加害だけではない。週刊文春( 24年10月17日号 )は、斉藤にはギャンブル依存症からくる多額の借金問題があることを報じた。
斉藤が表舞台から姿を消してから早半年。実は未だに“借金地獄”に苦しんでいるという。斉藤と交流のある芸能関係者が明かす。
「昨年の12月末ごろから、知り合いの芸人や、『斉藤を拾いたい』と意欲的な芸能関係者らと頻繁に食事に行っている。元々、酒はほとんど飲まない斉藤だったが、泥酔して帰ることもしばしば。ただ、お金がないので奢ってもらったり『必ず返します』とまたお金を借りることもあるみたいです」
現在は顔バレしない仕事をしている
芸人という職を失った斉藤は、顔バレしない仕事を始めたらしい。
「ジャンポケ時代のYouTubeチャンネルを編集していたスタッフからの紹介などで映像編集にまつわる仕事をしているそうです。フードデリバリー業や、宅配業なんかのバイトもたまにしていると聞きました。それでも『一向にお金が貯まらない』と……」(同前)
「また馬主になろうかな」
一方で、斉藤は別の芸能関係者に家族の状況も打ち明けている。
「騒動後、斉藤が自宅を出る形で嫁さんとお子さんとは別居生活をしているみたいです。斉藤は実家に戻っているのか、『実家の手伝いがある』『また馬主になろうかな』なんて軽口を叩いていました」
「示談金、とても払えないんです」
実は在宅起訴に至った経緯についても、斉藤は自ら周囲に「借金問題」に絡めて説明している。
「示談金に1000万円前後を提示されてしまい、とても払えないんです」
こう斉藤は漏らしたというのだ。芸人仲間が話す。
「斉藤は『示談を申し入れたけど2、300万で収まると思っていた』とか『でも高額すぎて断念した』とか、もっともらしく言っていた。確かにまだ1億円ほど借金があるそうですが……」
示談になれば、情状が考慮されて起訴猶予になるケースもある。その道を選択できなかった斉藤。携帯電話で本人に直撃した。
——週刊文春です。
「今、母と一緒にいて。また、すいません」
すぐに電話は切れた。LINEで質問を送付したが期日までに回答は無かった。
一方、A子さんの代理人弁護士に質問すると、主に次の通り回答があった。
「『話し合いによる解決』の提案があったのは事実です。しかし、合意に至ることはないまま、今回の起訴に至りました」
さらに、
「当方において、1000万円との金額を含め、金額提示したことは一切ありません」
1000万円の提示をきっぱりと否定。つまり、斉藤はこの期に及んでも周囲に対して、交渉の真相を歪めて伝えていたのだろうか。
不同意性交等罪の法定刑は、5年以上の拘禁刑だ。法廷という新たな“舞台”で斉藤を待つのは、かつてのような笑い声ではない。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年4月10日号)