日本原燃の排風機故障、原因は「軸受け」に充填する潤滑剤の不足…使用済み核燃料再処理工場

2025年4月29日(火)19時57分 読売新聞

日本原燃の核燃料サイクル関連施設(六ヶ所村で、読売機から)

 今年1月に日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ヶ所村)で廃ガスを処理する排風機1台が故障したトラブルについて、同社は28日、排風機のモーターの回転軸を支える「軸受け」に充填じゅうてんする潤滑剤の不足が原因とみられると発表した。

 トラブルを巡っては、1月27日午後4時10分頃、警報が鳴ったため現場を確かめたところ、排風機1台が停止し、モーター駆動部に焦げ跡を確認していた。

 その後の調査で、昨年9〜10月の分解点検で軸受けに投入した潤滑剤が足りず、結果的に回転軸を支えきれずに排風機の故障に至ったと結論付けた。焼損で量は確認できなかったが、他の軸受けで投入量が不足していた点を踏まえた。

 潤滑剤は3か月半ごとに投入していたが、量を把握していなかったという。同社は今後、投入量を測定し、報告書に記載するなどの再発防止を図るとしている。

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