答弁書捏造の初公判、被告の弁護士が無断欠席…国選弁護人も連絡が取れない状態

2025年5月13日(火)13時49分 読売新聞

札幌地裁

 受任した民事訴訟を提訴せずに放置していたことを隠すため、同僚の職印などを使って訴状や答弁書を捏造ねつぞうしたとして、有印私文書偽造・同行使罪で在宅起訴された宮崎県弁護士会所属の弁護士井上大造被告(39)(宮崎市)が12日、札幌地裁で予定されていた初公判を無断欠席した。札幌地検や国選弁護人も被告と連絡が取れない状態が続いており、今後も公判を開けるか見通せない状況だという。

 起訴状などでは、井上被告は札幌弁護士会に所属していた2020年4月18日、千葉県の女性に依頼された損害賠償請求訴訟の提訴を2年近く怠っていたことを隠すため、架空の訴状や相手方の答弁書など8点のPDFファイルを女性にメール送信したとしている。

 この日は午前10時から札幌地裁で初公判が予定されていたが、被告は開廷時間を過ぎても姿を見せず、藤井俊彦裁判官が検察官と弁護人に「本人から何か連絡はありましたか」と確認。いずれも被告の行方に関する情報を持ち合わせておらず、そのまま手続きを終えて被告と連絡を取るすべを探ることを決めた。

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