中居正広氏側の聴取ほぼ“反映されず” 反論に菊地幸夫弁護士「公平な認定が分かる記載にすべきだった」
2025年5月13日(火)16時8分 スポーツニッポン
弁護士の菊地幸夫氏が13日、TBS系「ゴゴスマ〜GOGO!smile〜」(月〜金曜後1・55)に生出演し、フジテレビの問題を調査していた第三者委員会から元アナウンサー女性に対する性暴力を認定された元タレント中居正広氏が、代理人弁護士を通じ反論したことについてコメントした。
調査報告書内では、中居氏が女性との示談内容について守秘義務の解除に応じなかったと記された。しかし中居氏側の弁護士は12日、書面で「中居氏は当初、守秘義務解除を提案していました」とし、「第三者委員会から“2人の密室で何が行われたかが直接の調査対象ではない”との回答があったという経緯がありました」とも説明した。
この反論について、菊地氏は「事実経過が違うということですよね。調査報告書で書かれたことと、中居氏側からすれば、それ違うじゃないですか?私は解除を申し出たんですよ?と」と解説した。
調査報告書では、中居氏が守秘義務に応じなかったという態度も、性暴力認定の根拠の一つとしていた。これについては「解除しないということを不利に扱われている。“違いますよ、私は解除してもいいですよ”と言っていた中居氏側からすれば、そこは強調したいところなんだろうと思いますね」と、書面公表の意図を推測した。
中居氏は3月9日に約6時間にわたり、第三者委員会のヒアリングに応じたが、弁護士によると、調査報告書にはその発言要旨がほとんど反映されていなかったとしている。
菊地氏は「調査報告書というような、公正な立場で結論を出すというプロセスにおいては、片側はこういうことを言っている、片側はこういうことを言っていると、人権侵害にならない範囲で双方の主張を出して、その上で当委員会ではこういう認定をしているという、公平に認定したんですよということが分かるような記載にすべきだったんだろうなと思う」と見解を口に。「中居氏側からすれば、それが十分ではない、私の言い分があまり反映されていないんじゃないかということだったと思う」と述べた。