「ベストは半袖短パン」全国336地点で夏日初夏でも熱中症に要注意4月から搬送も…【news23】
2025年5月14日(水)1時34分 TBS NEWS DIG
全国336地点で夏日となった13日。東京・浅草の居酒屋では、外飲みが人気に。一方、心配なのは熱中症です。埼玉県の病院では、例年よりも半月ほど早く熱中症の患者が搬送されているといいます。
喜入友浩キャスター
「夜も多くの人が集まる東京・浅草。特に賑わいをみせているのが居酒屋のテラス席です」
先ほど(13日夜)お邪魔した都内の居酒屋。冷えたビールを楽しむ人の姿が多く見られました。
「(Q.なぜテラス席)暑かったから。上(ジャケット)着ていて暑かった。暑くて疲れたなと思って、2人で。(Q.今のベストな服装は)半袖短パン。その辺にもいますけど、あれが一番適正」
「暖かくて外飲みしたいねって。(Q.半袖だが)夏、待ちきれない」
最高気温が25.6度と夏日となった東京。今夜(13日)は、初夏の空気を感じる外飲みが人気だといいます。
きょう(13日)は各地で暑い一日となった日本列島。全国336地点で夏日に。
季節は初夏ですが、実は、この時期から注意が必要なのが熱中症。去年は5月だけで、およそ2800人が救急搬送されています。
大阪・関西万博。15分おきの冷却ミストや無料給水スポットなどが設置されていますが、おととい(11日)、開幕以来、初めてのケースとみられる熱中症疑いが1件ありました。
大型ミストファンがフル稼働していたのは…鳥取砂丘。
帽子に…日傘、さらに水分補給と熱中症対策をしながら観光を楽しんでいました。
「疲れました。(Q.熱中症対策は)1リットル持っている」
修学旅行で来た高校生
「裸足で行ったので、めちゃくちゃ熱くて。裸足は失敗」
鳥取砂丘では先月、3人が熱中症で救急搬送されていて、今シーズンはドローンによる巡視範囲を拡大させるなど対策を強化しています。
熱中症による救急搬送は、観光地だけではありません。
「炎天下で倒れていた」
「そうです」
埼玉県熊谷市にある病院。運ばれてきたのは50代の男性です。気温25度を超えていた今月1日、一人で歩いていたところ、気分が悪くなり倒れました。診断は熱中症でした。
こちらの病院では例年より半月ほど早い4月中旬から熱中症患者が搬送されてきているといいます。
埼玉慈恵病院 藤永剛副院長
「今年は冬らしい寒さがあって、4月になって暖かくなったら、今度は急に気温が上がる日が出てきた。体が暑さに慣れていない」
寒い冬からすぐに気温が高い春が訪れた今年。体がまだ暑さに慣れていないため、熱中症になりやすいのです。
埼玉慈恵病院 藤永剛副院長
「汗をかくことを思い出してほしい、体が。そのために汗をかく練習をしてほしい」
予防に大切なのは、汗をかき、熱を逃がしやすい体にすること。入浴やジョギング、階段をのぼるなどの簡単な運動でも効果的だといいます。
体を暑さに慣れさせ、汗をかきやすくするには数日から2週間ほどかかります。
気温が高い日は各地で続く見込みで、熱中症には注意が必要です。