藤岡市の官製談合、逮捕の副市長と社長は「富岡製糸場」世界遺産登録でともに活動か

2025年5月15日(木)23時27分 読売新聞

藤岡市役所から押収品を運び出す群馬県警の捜査員(14日午前0時13分)=金城英大撮影

 群馬県藤岡市が発注した公共工事を巡り、副市長と市内の会社社長が官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された事件で、2人は15年以上前に知り合い、市内の史跡の世界文化遺産登録を目指して取り組んでいたとみられることが捜査関係者への取材でわかった。副市長は「世話になっており断り切れなかった」と供述しているといい、県警は、副市長は長年の関係から社長の依頼に応じたとみて調べている。

 逮捕されたのは、副市長の塚本英夫容疑者(57)と藤岡商工会議所会頭で土木建築会社社長(70)。

 社長は2008〜15年に市内の史跡の世界文化遺産登録を目指す市民団体会長で、塚本容疑者は08〜09年度に市商工観光課係長を務めていた。史跡は14年、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産として、世界遺産になった。

 発表によると、2人は共謀し、昨年7月の市立小学校体育館の大規模改修建築工事の一般競争入札で、塚本容疑者が事前に最低制限価格の6856万1000円を社長に漏らし、同社は同額で落札して公正な入札を妨害した疑い。

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